新年到来

 ハッピーヌーヤー"http://blog.livedoor.jp/mameran7/archives/21546931.html"。NFLでは新しい年が明けたと同時に、FA解禁を迎え怒涛の動きが発生。と言っても目立っているのはFA契約ではなくトレードだったりするんだが。
 まず何よりも大いに注目を集めていたのがHoustonとClevelandによる、NFLではこれまでにないタイプのトレードだ。HoustonはBrock Osweilerに17年の6巡、及び18年の2巡をつけ、代わりにClevelandから4巡を入手している。このトレードが意味する内容についてはこちら"http://www.espn.com/nfl/story/_/id/18865828/making-sense-unprecedented-brock-osweiler-trade-nfl"で詳細に解説されている。Osweilerに保証している16ミリオンのサラリーを消してRomoを取るためのスペースを空けたいHoustonと、余裕のあるキャップスペースを活用してドラフト権をかき集めたいClevelandの利害が一致したのがこの取引であり、要するにClevelandは16ミリオンで来年の2巡指名権を購入したと考えればいい。
 こういうトレードはNBAでは珍しくないようだがNFLではおそらく空前。それにしてもこの取引はどちらにとって得なのだろうか。以前紹介したこちらの分析"http://www.advancedfootballanalytics.com/index.php/home/research/draft/242-the-value-of-each-draft-pick-a-re-examination-of-massey-thaler-surplus-value-under-the-new-cba"では、ドラフト権がもたらす余剰分は2巡を含めた最も高い水準でも3.5ミリオンを少し上回る程度である。16ミリオンを投じて2巡ドラフト権1つでは割に合わないように思える。
 実際にはClevelandはOsweilerとの契約を調整したうえでさらにトレードに出そうとしているそうで、上手く行けばもう少し出費を減らして指名権を増やすことができるかもしれない。それでも3.5ミリオンという水準まで出費を削減するのは無理だと思うが、増やした指名権で4年後にFAの目玉となる選手を1人でも獲得できれば採算的には合う。何よりキャップスペースがあまりまくっているからこその動きではあるだろう。
 このドラフトに伴ってまず注目を集めているのがRomoの行方。彼の年齢を考えればQB以外の戦力が整っているチームに行くのが当然であり、その場合の候補としてはDenverかHoustonと言われていた。このうちHoustonはこれまでキャップスペースが十分といえない状態だったのが、今回のトレードで余裕ができ、Denverと張り合うことができる状態になったと見られる。一時はRomoを解雇すると言われていたDallasがトレード模索に転じたのも、この競り合いでRomoを高く売れると思ったからかもしれない。
 もう1つ、噂に上ってきたのがJimmy Garoppoloだ。彼を手に入れたければ高いドラフト指名権の提示が必要なため、今オフのトレードはないと思われていたのだが、Clevelandの指名権が膨れ上がったのに伴い改めてトレード話が広がってきた。おまけにGaroppoloのインスタグラムでチームにお別れを告げるような書き込みがあったために一時は騒然としたようだが、どうやらこれはハックされたものだったらしい"http://www.businessinsider.com/jimmy-garoppolo-instagram-account-goodbye-maybe-hoax-2017-3"。New England側に彼をトレードするつもりはないという。

 そのNew Englandの動きも派手だ。このチームはどちらかというとFA序盤では動かないことが多いのだが、一方でBelichickは大方の予想を裏切ることも多い。今回は後者で、FAでは目玉の1人と言われていた元BuffaloのStephon Gilmoreと契約を締結"http://www.patriots.com/news/2017/03/10/patriots-sign-cb-stephon-gilmore"。金額は5年で65ミリオン、うち40ミリオンが保証だと伝わっている。3年前に28歳のRevisと結んだ契約が2年32ミリオンだったので1年あたりの金額だとそれよりは安いのだが、26歳のGilmoreと5年契約ってのはどうなんだろうか。
 しかしNEが最も目立っているのは、やはりFAでなくトレードだ。まずIndianapolisからTEのDwayne Allenと7巡のセットをもらい、代わりに4巡を譲渡。続いてCarolinaからDEのKony Ealyと3巡をもらって2巡を譲っている。Ealyのトレードでは指名権を8つ下げただけで選手を得た格好になっており、特に中盤が厚いと言われる今ドラフトにおいては悪くないトレードに思える。
 中でも最も騒ぎになっているのはNew Orleansに1巡及び3巡を譲ってWRのBrandin Cooks"http://www.nfl.com/player/brandincooks/2543498/profile"と4巡を手に入れたトレードだろう。Cooksの成績は確かに一流WRのものだが、それが1巡に相当するレベルであるかは議論があるところだろう。ただ彼がまだ新人契約で割安なこと、そして今シーズン中にようやく24歳になるという若さはプラス材料に働く。
 NEは昨シーズン、5人の選手をトレードで手に入れた"http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000780784/article/"。これはリーグ最多だったそうだが、今年も現時点で早々に3人の選手をトレードで入手済みだ。FAではなくトレードでチームを強化するというのは、もしかしたらコストパフォーマンスのいい方法なのかもしれない。あるいはそうではなく、BelichickがBrady引退前に"Win Now"モードに突入しているだけかもしれない。いずれにせよ、彼らの行動が相当に市場をかき回しているのは確かだ。

 他にQBの動きを見ると、まずChicagoがCutlerをカットしてGlennonと3年45ミリオンの契約をした。またClevelandはGriffinをカットし、1シーズンでお別れ。16シーズンの成績だけで見ればOsweilerよりGriffinの方が上だが、いかんせん試合に出られないQBは出場できるダメQBより劣る。それにしてもこれでGriffinのジャーニーマン化は決定か。
 San FranciscoはHoyerと契約。2年で最大18ミリオンとこちらは完全にジャーニーマン契約だ。ただこれでCousinsがSFに来る可能性はかなり低くなったと見られる。まあtagがついているので元々トレード以外で手に入れる手段はないのだが、Hoyerを確保したってことはトレードが成立しなくても済むように対処したことを意味する。それに今のKaepernickよりはHoyerの方が使えるかもしれないし、使えなくてもそれほどの落胆はないだろう。
 もちろんFAはまだ始まったばかり。Romoをはじめ、これからも動きがあるだろう。ドラフトが終わって動きが一段落するまで、各フランチャイズのチーム作りは佳境となる。それにしてもそんなタイミングでGMをクビにしてしまったWashington"http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000792082/article/"は大丈夫なのだろうか。
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