メモ代わりに

 Liar Gameがドラマ化されるらしい。この作者の漫画ではOne Outsが好きだったが、さすがにあれはドラマ化は難しそう。Liar Gameの方が映像化しやすいのは確かだろう。
 雑誌の方では連載も再開されており、今回は「密輸ゲーム」をやるのだとか。しばらくは漫画雑誌を読む楽しみが増えることになる。そういや塀内夏子氏が久しぶりに描いている山岳漫画の方はそろそろ終わりそうだ。

(3月1日追加)

 密輸ゲームについて雑誌にルールが載っていたのでうろ覚えのまま気づいたことをいくつか。

 まず裏技として、金を下ろした後で入国時に通過した通路を通ってそのまま自国へ戻ってしまうという手はどうだろうか。最初から捜査官のところを通らないわけで、これなら絶対確実に密輸できる。もちろん漫画的にそんなオチはありえないのでこのやり方はルール違反だと思うが。
 関連するテクニックとして、金を下ろした後で入国時に通過した通路を戻り、国境の向こう側に中身を置いたうえで捜査官のいる通路へ向かうという手もある。置き去りにした金は仲間に回収してもらい、自分は空のケースを持って捜査官と対峙する。これまたルール違反の可能性が高いやり方だが、出国時には決められたルートを通っていると言い逃れもできそう。
 相手にこの手を使われるのを避けるためには、入国時に使う通路の方に見張りを置いておくのが一番だろう。ただし、見張り役を誰か一人に任せ切ってしまうとそいつが裏切ってしまう(袖の下をもらってルール違反を見逃す)可能性があるので、できればチーム9人全員で見張るのが望ましい。全員そろってぞろぞろと階段を上ったり下りたりするのは極めてばかばかしい光景であるが、それはそれで面白いかもしれない。

 裏技なしの場合はどうなるか。まずこのルールだと捜査官がダウトを宣言した場合、中途半端な額を示すメリットがあまりない。うまくその金額内に収まればいいが、もっとたくさんの金額を密輸しようとしていた場合には密輸の阻止もできないうえに保証金も支払わなければならないのだ。自らの損失を限定するというメリットはあるものの、収益を増やす(密輸阻止)ことにはつながらない。
 たとえば密輸側が2分の1の確率で現金を持ち運ぶとし、運ぶ額は100万円単位でランダムに決まるとしよう。この前提で捜査官が「ダウト5000万円」とした場合の収益期待値と「ダウト1億円」とした場合の期待値を比べるなら、前者が1237万5000円のマイナスなのに対し後者は25万円のプラス。「最悪のケース」を比べるなら前者(2500万円のマイナス)の方が後者(5000万円のマイナス)よりマシだが、それ以外の条件はどう見ても後者の方がいい。
 そう判断した捜査官が「ダウト1億円」かパスのどちらかしか選ばないと考えよう。2分の1の確率で「ダウト1億円」を宣言した場合の密輸側の期待値を見ると、密輸額が5000万円でも1億円でも期待値はゼロ。ならば密輸側は2分の1の確率に賭けて一か八かで突っ込むしかない、となりそうだがそうではない。少しでも密輸しようとすれば期待値はゼロだが、密輸額ゼロのときに限りこの数値が2500万円のプラスに跳ね上がるのである。
 となると密輸側は金額ゼロで乗り込んでくることが予想される。この場合、捜査官がなすべき最良の選択はパスだ。ならばそれを見越して密輸側は1億円の密輸を図るべきだろうか。もしゲーム回数が無限大なら、あえてそんなリスクを犯すよりもっといい方法がある。ひたすら金額ゼロで密輸を試み続ければいいのだ。そのうち捜査官が我慢しきれなくなって「ダウト1億円」を宣言すればしめたもの。捜査官は5000万円の保証料を第三国口座から支払うため、当該口座の残高が半分まで減る。もう一回「ダウト1億円」をやって外せば残高ゼロだ。ビビった捜査官が「ダウト」をやりにくくなったところで、おもむろに本当の密輸を始めればいい。
 だが、ゲーム回数は無限大ではない。9人が均等に参加するなら密輸回数は5回から6回。運ぶべき金額は3億円なので、少なくとも3回は実際に金を運ばないといけない。いつまでも捜査官が口を滑らせるのを待つわけにはいかないのだ。
 一方、捜査官をやる回数は何回になるだろうか。これも均等なら5回から6回だが、密輸側と異なり捜査官の場合はやらなくても損失にはならない。また、捜査官になっても毎回パスを続ければやはり損失はゼロだ。積極的に金儲けをしたい人間以外は、捜査官をやるメリットはあまりない。このあたりの不均衡が物語にどう絡んでくるかも注目点、かもしれない。

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