サンタクロースはいた。Clevelandに。でもTennesseeとOaklandにはいなかったようだ。そしてAFCではプレイオフ6チームのうち3チームで開幕先発とは別のQBがプレイオフに出てくる可能性が浮上。何ともしまらない展開になる恐れがある。
NFL関連では色々なスタッツサイトがチームランキングを出しているが、もともとよく使われているランキングはトータルヤードを基準としたものだ。例えば今シーズンで言えばトータルオフェンスとパスオフェンスではNew Orleansが、ランオフェンスではBuffaloが1位となっている"
http://www.nfl.com/stats/team"。
しかし最近ではこの手のランキングは評判が悪い。単純なヤード数では実力を測ることは難しいという意見があるのに加え、何よりこの数値と勝敗との相関が乏しいのが一因だろう。実際、今シーズンの勝率とトータルヤードの差との相関係数を見ると+0.550となっており、正の相関はあるもののその数値は決して高くない。得失点差(+0.871)はもとより、ターンオーバーレシオ(+0.717)と比べても低い係数だ。
例えばトータルヤードで764ヤードもプラスになっているのに負け越しているArizonaとか、逆に682ヤードもマイナスになりながらプレイオフ出場を決めたMiamiなど、ヤード数とは違う動きを見せるチームが結構存在するのだ。ヤードだけ見てチーム力を決めることに対して違和感を持つ人がいても不思議はない。
ところが、1シーズンではなくもっと長い期間で見ると話が変わってくる。例えば2012シーズンからの5年弱の累計で見ると、勝率とトータルヤードの差との相関係数は+0.788まで上昇し、ターンオーバーレシオの+0.673を上回ってしまう。32チームになった2002シーズン以降だとさらに相関係数は上昇し+0.867まで上がる。得失点差との相関係数(+0.976)よりは低いものの、かなり高い数値だ。
どうも個々のゲームではトータルヤード以外の要因(ターンオーバーなど)がゲームに与える影響が大きいものの、試合数が増えてそうした要因が均されてくれば結局はヤードがゲームの勝敗によりつながりやすいようだ。長いタームで強いチームを作りたいのなら、結局のところオフェンスでヤードを稼ぎ、ディフェンスで逆にそれを防ぐチームを作り上げることこそが王道なんだろう。トータルヤードは頭から馬鹿にできるものではないようだ。
続いてPeyton世代のまとめ14回目。今回は2011年初プレイ組。
cam newton +0.24 17
andy dalton +0.21 20
colin kaepernick +0.05 29
christian ponder -1.32 62
blaine gabbert -1.70 64
出世頭と言えるのはNewtonとDaltonの2人。しかしどちらもそれほど高い水準の成績を残しているわけではない。Newtonは昨シーズンにMVPとなったものの、今シーズンはリーグ平均以下にとどまっているし、Daltonも昨シーズンに比べれば成績は落ちている。Kaepernickの成績急低下ぶりはつとに知られているところだし、PonderとGabbertは既に先発脱落だ。
それでも5人中4人が今シーズンに先発を経験しているのは、まだいい方かもしれない。ただし彼らも既に6年目。もうベテランと呼ばれ、成績が伴わなければいつクビになってもおかしくない年齢だ。というか今シーズンが終わればGabbertとKaepは先発の座を失っても不思議はない。サバイバルはこれからが本番だろう。
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