歴代最多は2000シーズンのSt.Louisで、10試合目までの総得点は392、総失点は303。Greatest Show on Turfと呼ばれた爆発的なオフェンス力で有名だったチームだが、同時にこの年はディフェンスの崩壊ぶりも目立っており、シーズン中7試合で30失点以上、第8週のKansas City戦では1年前まで同じチームにいたTrent Green率いるKCオフェンスに実に54点も取られている。シーズントータルの471失点はもちろんリーグ最多だ。
2位はずっと遡った1950シーズンのLos Angeles Ramsで、総得点は歴代最多の401、総失点は271。Van BrocklinとWaterfieldという2人の殿堂入りQBを抱えていた伝説的なチームで、全12試合のうち6試合で40得点以上を取った。第6週のBaltimore Colts戦では70点、続く第7週のDetroit Lions戦では65点と2週連続でとんでもない数字を残している。
4位はこれまた1950シーズンのチームで、今は亡きNew York Yanksが総得点308、総失点302で顔を出した。第3週のDetroit Lions戦、第4週のGreen Bay Packers戦で立て続けに44点ずつ取ったのが効いているが、一方で第2週と第10週のLos Angeles Rams戦ではそれぞれ40点以上を失点しているなど、オフェンスディフェンスどちらも不安定だったようだ。最終成績は7勝5敗でプレイオフには出られなかった。
ちなみに得失点差でランキングすると1位になる1942シーズンのChicago Bears、2位の2007シーズンNew Englandこそ最後のゲームで負けてチャンピオンになり損ねているが、3位の1941 Bears、4位の1962 Green Bay Packers、5位の1948 Philadelphia Eaglesはいずれも優勝している。勝つためにはやはりオフェンスだけでなくディフェンスも大切だ。その意味で今年のAtlantaはちと苦しい状況にあると見るべきかもしれない。
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