彼らのようなチームがプライムタイムに全米放映されるのは、現在のNFLのスケジュールだと全チームが1回は木曜夜に試合をすることになっているからだ。他チームを巻き込まないためか、この両チームは3年連続でTNFで対戦している。木曜まで無理やり放送しようとするから、このような試合が全米のTVに映し出されることになる。
5年前には週に25時間ほど見ていた10代や20代前半の若者たちが、今や15時間ほどしか見なくなっている。実に4割もの減少だ。一方、50~64歳は5年前と同水準、65歳以上になるとむしろ5年前より視聴時間が増えている。日本でも米国でも、テレビは老いているのだ。積極的に見るのが高齢者ばかりになれば、そりゃ視聴率も下がるだろう。
短期的な問題の方が中心であり、それこそ大統領選が終われば視聴率も回復するかもしれない。だが一方で構造的な問題が大きいのだとしたら、NFLは本気でビジネスモデルを見直す必要性に迫られるだろう。現在のNFLの隆盛を支えているのは、間違いなくテレビマネーである。もしテレビマネーが減り、選手やオーナーに分配できる金が減っていくことになれば、サラリーキャップを含めた現在のシステム自体が影響を受ける可能性がある。
でもそれでNFLが消えてなくなるところまで心配する必要はないだろう。かつて地上波TV及び企業の広告塔の位置に頼っていた日本のプロ野球は、地上波撤退などの環境変化に対応してローカル放送や来場者中心のビジネスモデルに変更して生き残っている。NFLにもそうした変化が求められる時期がやってくるのかもしれない。
続いてPeyton世代のまとめ6回目。今回は前回よりさらに地味な2003年初プレイ組。
byron leftwich +0.06 26
rex grossman -0.79 53
kyle boller -1.44 63
実に残念な名前が並んでいる。トップのLeftwichが辛うじて平均レベルのRANY/Aを維持しているだけで、残る2人は大幅マイナスだ。彼らのドロップバック数を見ても、はかったかのように1600台が並んでいる。一応、スターターのポジションは確保したものの、プロで長期にわたって使われるほど信頼された選手はいなかったわけだ。
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