NFL week7

 NFLは第7週が終了した。リーグで唯一残されていた無敗チームが消え、1敗に3チームが並ぶことになった(Seattleは引き分けを0.5勝0.5敗と計算するNFLでは1.5敗)。一方Clevelandはいまだに0勝。今週は途中でKesslerが負傷してHoganがプレイする場面があり、これでパスを記録した選手は7試合で6人に達した。1976シーズンのTampa Bay以来の記録らしい。どこまで続くぬかるみぞ。
 Kesslerの負傷は脳震盪であるため、復帰はおそらく容易ではない。他に先発できる可能性があるのはMcCownだが、こちらもシーズン途中で骨折しているので来週に間に合うかどうかは不明。もしHoganがそのまま先発になるようなら、早くもシーズン4人目の先発QBとなる。その場合でも誰か控えを雇う必要があるだろう。八甲田山ではないが「天は我々を見放した」と言いたくなる状況だ。
 今週はさらにPittsburghでLandry Jonesが、JetsでGeno Smithが新たに先発し、これで複数QBが先発したチームは10チームに増えた。一方、今週先発した中でそのGenoとChicagoのHoyerが試合中に負傷している。どちらも既に先発QB変更を経験しているチームなので元のQBに戻るだけかもしれないが、それでも大変なことにかわりはない。
 現時点で負け越しチーム最強なのはおそらくSan Diegoだ。ANY/A differentialは+1.86とリーグでもトップ5に顔を出している。逆に勝ち越しチーム最弱と思われるのはHoustonで、-1.42とかなり悪い数字を残している。この他にDetroit(-0.78)やOakland(-0.70)といったあたりが勝ち越している割に冴えない。どうやらAFC南や西はまだまだもつれそうだ。

 続いてPeyton世代のまとめ5回目。今回は地味な2002年初プレイ組。

david garrard +0.19 21
marc bulger +0.14 24
josh mccown -0.76 52
joey harrington -1.01 58
david carr -1.07 59

 5人もの選手が1000ドロップバック以上のチャンスを与えられた(うち1人はいまだに現役)にもかかわらず、一番良かったのがGarrardという残念な年次である。特にHarringtonとDavid Carrの2人はリーグ平均を1ヤード以上も下回る酷い成績。むしろ彼らに2500回以上のパスプレイがコールされたことの方が特筆すべき事態かもしれない。
 RANY/Aがマイナス0.5ヤード以下で、なおかつ2500回以上のドロップバックを記録しているQBはこの2人とMatt Casselしかいない。Casselが複数チームで残した記録であることまで考えるなら、HarringtonとCarrを必要以上に引っ張ったDetroit、Houstonの両チーム首脳の優柔不断ぶりが浮かび上がる。決断の遅れがチームを傷つけた典型と言っていいだろう。
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