NFLは第5週が終わった時点でまさかのMinnesotaのみ全勝。Bridgewaterがシーズンエンドとなったところで厳しく、Peterson負傷の時点で今年は終わったと思っていた人もいるんじゃないかと考えられるが、今のところはそうした問題を感じさせていない。得失点差でもPhiladelphiaに次ぐ数値を維持しており、単にたまたま勝ちを拾い続けたという様子には見えない。
これまでの対戦相手はTennessee(2勝3敗)、Green Bay(3勝1敗)、Carolina(1勝4敗)、Giants(2勝3敗)、そしてHouston(3勝2敗)となっている。決して弱い相手から勝ち星を稼いできただけではない。急遽トレードで手に入れたBradfordが、現時点ではキャリアを大幅に上回るANY/A7.85を記録しているのが一因だろう。昨シーズン、PhiladelphiaとSt.LouisがやったBradfordがらみのトレードはどちらにとっても失敗だったが、今シーズンはどちらにとっても成功になる可能性がある。
逆に全敗はClevelandのみだが、残念ながらこちらはまさかと思っている人はあまり多くなさそうだ。確かに対戦相手にはPhiladelphia(4勝1敗)、New England(4勝1敗)、Baltimore(3勝2敗)、Washington(3勝2敗)と勝ち越しているところが多かったのだが、それでも得失点差マイナス61ってのは誇れる数値ではない。
1999年の復活以降、Clevelandの成績がいつまでも安定しないのは、フランチャイズQBが手に入らないからだ。現実問題としてフランチャイズQBの入手には運もあるため、ツキがなければいつまでもQBで苦労する可能性はある。それにしてもツキがなさすぎだとは思うし、またQBがダメでもディフェンスで支えるというチーム作りができていない点は批判されても仕方ない。現時点ではまだ潮目が変わったとは言えないようだ。
続いてPeyton世代のまとめ3回目。2000年の初プレイ組は4人おり、彼らの成績は以下の通り。
tom brady +1.32 04
chad pennington +0.61 12
daunte culpepper +0.53 13
aaron brooks +0.02 31
これまた恐ろしく優秀な年次だ。全員そろってRANY/Aがプラスを維持しているのは、Peyton世代の中ではこの2000年組が唯一無二である。
トップのBradyはHOF入り当確の超一流QBなので当然なのだが、それに続く2000年ドラフト1巡のPennington、前年にドラフトされこの年にデビューしたCulpepperも、選手としてはかなり有能。残念ながらPenningtonは怪我で、Culpepperは晩年の成績急降下で株を下げたが、十分に一流と呼ばれるだけの成績は残している。BrooksですらRANY/Aでプラスになっているのは見事というしかない。
ただし、人数が4人と限られてしまっているのが響き、充実度という点では1998年に次ぐ4番手にとどまるのが実情だ。少数精鋭だった年、と言えばいいだろうか。
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