2015シーズンの第3週までの実績を見ると、キックオフ483回に対してタッチバックは330回、その割合は68.3%に達していた。一方今シーズンは現時点で使えるデータを見る限り、キックオフ490回に対してタッチバックは302回、比率は61.6%となっており、はっきりタッチバックが減っている。つまりリターンはむしろ増えているのだ。
リターンさせるようにキッカーが蹴っていることが、この数字をもたらす一因になっているのは否定できない。昨シーズンの同時期、キックオフの平均距離は65.1ヤードだったが、今シーズンはこの数字が64.2ヤードに低下している。キックオフ地点はほぼ35ヤードが多く、そこから65ヤード蹴ればタッチバックになるが64ヤードだとエンドゾーン手前までしか飛ばない計算。流石はプロのキッカー、微妙な飛距離をある程度コントロールしている様子が窺える。
もう一つ、Peyton Manningの引退に合わせてPeyton世代のQBについてデータをまとめてみた。対象は彼がデビューした1998年以降に初のドロップバック(db、パス試投+サック)を記録し、キャリア全体でdb数が1000以上に達しているQBたちだ。今シーズンはまだ始まったばかりなので、2015シーズンまでの累計とする。対象となるのは64人だ。
以下では全64QBの成績を年次別に見てみたい。今回はまず1998シーズンに初プレイをした選手を紹介する。1000db以上を記録したのは以下の5人。左から名前、RANY/A、そして全64QBのうちの順位だ。
peyton manning +1.62 01
kurt warner +1.29 05
brian griese +0.02 30
charlie batch -0.15 34
damon huard -0.42 42
PeytonとWarnerというRANY/Aで5本の指に入り、リングとMVP両方を手に入れたことがある2人のQBがいるうえに、4人目のBatchまではリーグ平均とあまり変わらない水準以上をキープしている。Huardを除けばなかなかの陣容と言えるだろう。Peyton以降の世代に限れば3番目くらいに充実した年次である。
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