NFL week2

 NFLはweek2が終了。まだまだ先行きを占うことができるようなデータは揃っていないが、現時点で既に2チームが複数のQB先発を行っている。ClevelandはGriffin負傷のためMcCownが入り、MinnesotaはHillに代わって3日にPhiladelphiaから手に入れたばかりのBradfordが先発した。さらにClevelandはMcCownまでが負傷し、3週目にはルーキーのKesslerが先発する。1999年のチーム復活以来、彼は多分26人目の先発QBになるはずだ。
 今年、注目しているQBたちのうち1人がAaron Rodgersだ。かつてのトップ3QBも昨シーズンから成績が低下"http://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/55824338.html"している。今やPeytonは引退し、Bradyは出場せず、そして現時点でプレイしているのはRodgersのみ。それだけに彼の成績が気になるところだが、2試合終わった時点ではまだまだ復調したとは言い切れない。
 この2試合のANY/Aはそれぞれ6.83と3.78。2試合目は惨憺たるものと言うしかないが、1試合目はそう悪くない。ただし、Rodgersの成績と考えると決して満足いくものではない。2015シーズンのbye week前、彼は6試合中4試合で7以上のANY/Aを記録していたのだが、それ以降はどんなに高くても7未満の数値しか出していない。その状況が今シーズンも続いている。
 現時点で規定試投数に達した34人のQBのうち、ANY/Aが7以上のQBは14人もいる。全盛期のRodgersなら当然それ以上の成績をいくらでもたたき出していて不思議はないのだが、それができない状態がもう連続14試合に達しているのはなんとも気になるところ。このままRodgersの(かつての水準に比して)低迷が続くようなら、Peyton引退も含めて時代が変わったという印象がより強まりかねない。

 一方のディフェンスだが、こちらもまだまだデータが少ないのが実情。とりあえず目立つのは2試合でたった19失点しかしていないSeattleか。1失点するのに何ヤード進まれたのかを調べると26.2ヤードで数字が最も大きい(進まれる割に点を取られていない)。この指標が一番低いJacksonville(65失点)の10.0ヤードに比べると2.6倍もの差がある。
 ちなみにこの指標で下位5チームの現時点での勝敗は1勝9敗。逆に上位5チームは8勝2敗で、「曲がるが折れない」ディフェンスを抱えているチームは「あっさり折れる」ディフェンスよりも強い、という当たり前の結論になる。実際に「曲がるが折れない」印象が現時点で強いのは796ヤード進まれながらも24失点で抑えているPittsburgh、その逆は651ヤードしか進まれていないのに65失点もしているJacksonvilleあたりだ。ディフェンス崩壊ぶりが目立つ点では、2試合で1000ヤード以上を失い開幕2週で過去最多の喪失ヤードを記録したOaklandもなかなかのもの。
 去年も書いた"http://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/55559547.html"が、少なくともQBについては第4週まで見ればある程度のシーズン傾向は掴める。オフェンスに比べて安定性に乏しいディフェンスは、もう少し慎重に予想した方がいいだろう。とはいえ現時点でディフェンススタッツが悪すぎるチームともなれば流石に心配すべき。早めの修正を施せば、まだまだ立て直しを図れる時期であろう。
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

トラックバック