大統領選予想

 FiveThirtyEightが米大統領選の予測を公表した"http://projects.fivethirtyeight.com/2016-election-forecast/"。もちろんあくまで現時点での予想に過ぎないが、現状ではクリントンの勝利確率が78.0%と圧倒的。選挙人の数では343.3人で、トランプ(194.1人)を大きく上回る格好となっている。これは予想市場"https://electionbettingodds.com/"の数字とほとんど変わらない。
 現時点での世論調査"http://www.realclearpolitics.com/epolls/2016/president/us/general_election_trump_vs_clinton-5491.html"を見ても、また最近の民主党と共和党で前者が優位にあることを踏まえても、当然の結果であろう。正直言って驚きはない。
 ただ、スイング・ステイツ"https://en.wikipedia.org/wiki/File:Swing_states_2012.svg"と呼ばれる民主・共和両党の支持が接近している州のほぼ全てでクリントンが優位にあるのは少々意外だった。このうち1つか2つをひっくり返したところでトランプは勝てる状態にない。勝利につなげたければ、残された5ヶ月強でよほど頑張らなければならないわけだ。
 果たしてそれは可能だろうか。スイング・ステーツの中で人数の多いところからフロリダ州(29人)、ペンシルベニア州(20人)、オハイオ州(18人)、ノースカロライナ州(15人)まで取れば、数の上では逆転可能。しかし接戦となっているノースカロライナはともかく、他の州の中には結構差がついているところもある。
 実際、ペンシルベニアでの予想投票率"http://projects.fivethirtyeight.com/2016-election-forecast/pennsylvania/"を見ると、クリントンが48.2%、トランプが41.7%となっている。できればこの州くらいは取らないと逆転できそうにないんだが、そこでこれだけの差があるのは決して楽ではない。Brexitと異なり、こちらでは穏当な有権者が勝ちそうに見える。

 これに対し、予備選でトランプ有利を予想しきれなかったFiveThirtyEightの予想が当てになるのか、という批判もあるだろう。当てになる、というのが彼らの主張だ。トランプ不利と見ていたのはFiveThirtyEightの予想モデル"http://projects.fivethirtyeight.com/election-2016/primary-forecast/south-carolina-republican/"ではなく、サイトの編集にあたっている人間たちの方だ。
 実のところ、モデル自体は「世論調査のみ」のモデルで58の予備選のうち53を、「世論調査プラスアルファ」で52を的中させていた"http://fivethirtyeight.com/features/donald-trump-has-a-20-percent-chance-of-becoming-president/"。世論調査は完璧とは言えないが、外れたのはあくまで想定された誤差の範囲内だったそうだ。
 それでもトランプ大統領が生まれる可能性はゼロではない。1988年の大統領選では有利だとみられていたデュカキスではなく父ブッシュが勝利した"http://www.nytimes.com/1988/05/17/us/poll-shows-dukakis-leads-bush-many-reagan-backers-shift-sides.html"。トランプの不利と言っても、プレミアリーグのレスターが予想されていたほどの不利ではない"https://gemsandrhinestones.com/2016/05/05/what-price-should-leicester-have-been/"。
 まだ投票先を決めていない有権者の割合が高いのも、先行きの不透明さを増す要因となっている。もちろんその有権者たちがクリントンに流れれば彼女の地滑り的大勝利になるわけだが、これがトランプに向かうような動きが生まれれば状況が変わる可能性はある。11月8日にどうなるか、まだまだこれからの動きに注意する必要がありそうだ。
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