選挙2題

 海外の選挙がらみで少し。まずはいつもの米大統領選だが、足元の世論調査でクリントンが連戦連勝している"http://www.realclearpolitics.com/epolls/latest_polls/pres_general/"。いやまあそもそもトランプが勝つこと自体が珍しいのだが、一説によると最近の連勝はフロリダ州で起きた銃乱射事件に対する彼の対応に対する批判が集まったためらしい"http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2016/06/post-841.php"。
 グラフ"http://www.realclearpolitics.com/epolls/2016/president/us/general_election_trump_vs_clinton-5491.html"で見ても一時接近していた支持率が足元で再び拡大傾向を見せている。他のサイトの集計"http://elections.huffingtonpost.com/pollster/2016-general-election-trump-vs-clinton"でも傾向は似たようなものだ。
 こちら"http://www.270towin.com/polling-maps/clinton-trump-electoral-map"では現時点の世論調査を基に大統領選の状況を地図にまとめている。まだ傾向がはっきり出ている州は少ないが、それでもクリントンの147人に対してトランプは35人と随分差がついていることは確かだ。評論家によるコンセンサス地図"http://www.270towin.com/maps/consensus-pundit-electoral-map"でもクリントンが過半数に接近しており、民主党優位と見ている人が多い。
 そもそも2000年以降、どちらかの党に継続的に入れ続けている州を数え上げれば民主党が242人で共和党(179人)を上回っている。いわゆるswing stateのうちフロリダさえ民主党が取ってしまえばそれで選挙人の過半数確保が決まってしまう可能性は高い。これからも世論調査はブレるだろうが、それでも元から民主党候補が有利なのは否定できない。実際ブックメーカーはこれまでも現時点でもクリントンの圧倒的優位を予想している"http://politicalodds.bet/next-us-president"。

 もう一つは直前に迫っている英国のEU離脱問題だ。こちらは世論調査で離脱派が残留派を一時上回る"https://ig.ft.com/sites/brexit-polling/"など、米大統領選よりも遥かに接戦となっている。オッズも一時期は離脱が40%を超え"http://politicalodds.bet/eu-referendum"、その影響で各国の株式相場が下げる場面もあった。
 ただ足元は再び残留派が勢いを増している。こちらも殺人事件が影響したのは否定できない。あれを受けて両派とも運動をしばらく中断したが、よりダメージを受けたのが離脱派であることは間違いないだろう。投票までの残り日数を考えると残留派がどうにか勝利する確率の方が高そうに見える。結果としてはスコットランド独立投票と同様、最後に元の鞘に収まる格好になるのではなかろうか。
 もちろん蓋を開けてみないと分からないのは確か。しかしながらこちらはトランプ当選よりも世界に直接与える影響が大きそうなだけに、離脱はやめてくれと心から思っている人は多いだろう。
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