雨 その2

 slippyでsloppyな試合になった第41回superbowl。何はともあれDungy初の黒人監督チャンプおめでとう。レギュラーシーズンのダメ過ぎるランディフェンスは壮大なネタだったのではなどと言われているが、勝てば官軍である。歴史に名を残すのは勝者。どれほど強いチームでも勝てなければいずれ忘れ去られる。その意味ではとにかく勝ったことが重要なのだ。改めてcongratulations! ついでにManningも。
 それにしても雨のsuperbowlは史上初らしい。考えてみれば過去のsuperbowl映像でも雨の場面は見た記憶がない。屋内もしくは暖かい地方でやるものだから雪が降ったことがないのは当然だが、雨すらなかったというのはある意味驚き。ついでに過去、Indyほどシーズン総失点の多いチームが優勝したことはなかったとか。色々な意味で珍しいsuperbowlだった訳だ。
 試合の中身を見るとインターセプトは計3回、ファンブルロスとが計5回とかなり大味な試合であったことは確かだ。でも、過去のsuperbowlに比べると最悪ではない。両チームあわせ11回のターンオーバーのあった試合が2試合、10回も1試合あったのだから、雨の割にはそんなに酷くなかったと判断するべきかもしれない。
 それを除くと実力差は如実に出ている。FD数はIndy24に対しChicago11と半分以下。ネットヤードもIndy430でChicago265だ。プレイ回数もIndy81、Chicago48と大差がつき、ボールコントロールはIndy38:04、Chicago21:56。オフェンス、ディフェンスでIndyが相手を圧倒したと言っていいだろう。さすがにSTはChicagoの方が強かったが、それだけでは勝てなかった。
 要するにAFCとNFCの実力差は開いたままということ。直近10年のうち、AFCが勝ったのは8回。今年で4年連続AFCがsuperbowlを制したことになる。プレイオフ出場チームを見ても、AFCのトップ4チームに匹敵する成績を残したのはNFCではChicagoのみ。そのChicagoがこれだけ実力差を見せつけられて負けたのだから、両カンファレンスの格差はかなりのものだと想像される。
 ちなみにFootball Outsidersではこちら"http://www.footballoutsiders.com/index.php?p=4476"のような分析をシーズン中に載せていた。見て分かる通り、2006シーズンはAFCが有利にあるトレンドの真っ最中というのが結論だ。終わってみればこの指摘通りのシーズンであった。

 残るはprobowlのみ。Belichickのアロハ姿以外は正直どうでもいい試合だ。で、その次は2007シーズンになる訳だが、正直来シーズンのNew Englandはしんどそう。スケジュールが厳しいうえに、プレシーズンに海外で試合をやったチームは優勝できないというジンクスもある。とりあえずけが人が出ても何とかなるDBを揃えることと、ランパス両方に対処できるLBの層を厚くすることが必要なのでは。なおRBについてはもう期待しないことにした。

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