米大統領選の予備選は2つ目の州となるニューハンプシャーが終了。予想通りに共和党ではトランプが、民主党ではサンダースが勝った。いずれも圧倒的に有利と見られていた候補者であり、そこだけ見れば意外感は全くなかったと言える。確かに排外主義者&社会主義者の勝利という部分だけ見ればエキセントリックな結果なんだが、結論に飛びつく前にもう少し中身を見てみる必要がある。
それでも共和党は民主党より波乱の可能性、つまり非主流派候補が選ばれる可能性が高い。それは2位以下の動きに表れている。アイオワ州が終わった時点では主流派の中でルビオが勢いに乗ったかに見えたが、ニューハンプシャーのルビオはブッシュ、クルーズと3位争いをするにとどまっており、2位には代わりにケーシックが浮上した。つまり相変わらず共和党主流派の票は複数候補に割れている状態で、まだ彼らの動きがまとまる様子は見られない。
それでも最終的にクリントンvsケーシックorルビオ(あるいはその他の主流派候補)で決まれば、静かな大統領選になるだろう。しかし現時点で社会主義者はともかく、排外主義者もしくは宗教右派が本選に出てくる確率は十分ある。それを見てブルームバーグが無所属から立候補したりすればさらに先行きは不透明。アイオワが終わった時点よりも混迷度が少し増した、というのが今回の予備選についての感想だ。
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