Super Bowl 50

 昨シーズン、New EnglandがSuper Bowlに勝った時、Peyton Manningはもう引退するかもしれないと言われていた。その時こう思ったものだ。ライバルのBradyが勝ったのを見てPeytonが奮起、次のSuper Bowlで勝利を収めればこれは絵になるんじゃないかと。そしたら今シーズンは見事にDenverが優勝。予想が当たったわけだ。ただ1点を除いて。つまりPeytonの奮起という予想を除いて。
 Peytonは奮起していない。むしろ足を引っ張っている。レギュラーシーズンの成績が酷すぎるレベルだったことは既に指摘している"http://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/55721307.html"が、プレイオフに入っても変わりはない。プレイオフ3試合のパス成功率は55.4%。TD2つにint1つはまだしも、Y/Aは5.9と低水準にとどまり、ANY/Aに至っては4.54とほぼシーズン(4.52)並み。とてもHall of Famerの成績とは思えないレベルだ。もちろんSuper BowlのMVPにも選ばれていない。
 でも勝った。このQBで勝ってしまった。これは断言してもいいんじゃないだろうか。すなわち、今年のDenver BroncosこそSuper Bowl史上最強のディフェンスを誇ったチームなのだと。従って誰よりも評価されるべきなのはディフェンスの選手たちであり、そしてDCのWade Philipsなのではないかと(HCのKubiakはオフェンス畑の人間なので)。
 Wade Philipsについては以前にも記したことがある"http://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/54354790.html"んだが、HCとしての彼はかなりの不運に見舞われ続けた人物である。有名HCが万策尽きてやめた後を引き継いだ事例がやたらと多く、結果としてなかなか勝ちきれずに早々にクビになるケースを繰り返している。だが同時にクビになるとすぐDCとして招かれることも多く、DCとしての彼の評価は元から文句ないレベルだった。
 それでも今回の優勝は彼にとって間違いなく勲章だろう。史上最強のディフェンスを構築した、と名乗ってもいいのだから。それに、彼につきまとっていた不運の影が少しばかりかもしれないが払拭されるのもいい話。英語でいうところの「背中のサル」を、これでようやく振り落としたのかもしれない。1976年に29歳でHouston OilersのLBコーチを始めてから40年目、Wadeは初めて優勝リングを手に入れた。おめでとう、おめでとう。

 でもこれだけ不運だったWadeが優勝したんだ。来年あたり、Romoがサルを振り落とす場面が見られるかもしれん。
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

トラックバック