DYAR2015

 毎シーズン計算しているのだが、Football Outsidersのデータを使ったQBのキャリア成績を今回もまとめてみた。DYARでぶっちぎりのトップだったがPeyton Manningが、今シーズンはリーグのどん底に近い成績"http://www.footballoutsiders.com/stats/qb"になったことは果たしてどの程度、影響しているのだろうか。
 結論から言うとあまり影響していない。PeytonのキャリアDYARは26486と引き続き2位以下を大きく引き離したトップだ。DVOAも30.2%あり、DYARの高い面々の中では唯一の30%台をキープしている。今シーズンのPeytonは-26.0%という惨憺たる成績だったのだが、今まで積み上げた実績を揺るがすほどのダメージではなかったことになる。
 DYARの2位も変わらずTom Brady。20140となりPeytonに次いで2人目の2万到達となった。3位のDrew Breesは17669、4位はBrett Favreのままで、5位のPhilip Rivers (11248)、6位のBen Roethlisberger(11142)までの計6人が1万超を達成している。
 9000を超えた選手も多い。データが1989シーズンまでしか遡れないのが問題で、実際にはSteve Young(9589)はともかくDan Marino(9581)は間違いなく1万を超えているだろう。それ以外にAaron Rodgers(9831)、Tony Romo(9380)、Carson Palmer(9296)が9000を超えている。RomoとPalmerは年齢的にそろそろ限界が近いが、1万超達成の可能性は高い。
 一方DVOAではPeytonに次ぐのがSteve Youngの28.0%。昨シーズンまで27.2%とそれに次ぐ成績を残していたRodgersは今シーズンの不振(-0.5%)が影響し23.3%まで成績が低下した。代わりに3位に浮上してきたのがBrady(26.3%)。浮上と言ってもBrady自身の成績は下がっているのだが、Rodgersの低下の方が激しかったのが要因だ。他にDYAR上位陣ではBreesとRomoがいずれも20.8%を記録している。20%超の選手は他にはいない。
 キャリアが少ないためDYARは低いがDVOAの高い若手QBはいないのだろうか。例えば現時点で若手最強と見られるRussell Wilsonだが、DVOAは16.1%、DYARは3303だ。このDVOAはMatt Ryan(16.0%)とほぼ同じであり、正直それほど凄くはない。Andy Daltonは4.7%の2689、Cam Newtonは-0.0%の1768、Andrew Luckも-0.0%の1664、そしてColin Kaepernickは2.3%の1262と、どれもこれも平凡だ。
 もっと若い連中を見るとBlake Bortlesは-23.6%の-900と全然ダメだし、Teddy Bridgewaterも-16.9%の25と一向に冴えない。Derek Carrですら-5.6%の431となっており、まだまだこれからだ。むしろ1年目でDVOAがプラスの2.2%を記録したJameis Winstonの方が期待が持てるかもしれない。

 逆に下位に目を向けると、Ryan Leaf、Trent Dilfer、Rick Meierといった歴代ダメQBたちを押しのけて堂々のDYAR最下位を維持しているのがGabbert。今シーズンも順調にマイナスを記録し、4年で-1828という控え以下の成績をさらに上積みした。DVOAは-36.5%とこれまた凄い。普通ならとうの昔に先発チャンスを失っているはずだが、今シーズンKaepernickのおかげでさらにプレイを積み重ねたことがこの成績に反映されている。
 Josh McCownもプレイ機会が多かったが、こちらは今シーズンむしろDYARではプラスの成績を残したため、トータルは-976と少し改善している。そういえば昔、このどん底付近にAlex Smithもいたのだが、今や彼は大きく成績を上げてプラス581まで上昇。Sam Bradford(533)の上、Ryan Tannehill(729)の下あたりに位置するようになった。微妙な水準なのは間違いないんだが、それでもよく盛り返したものである。
 下位陣のうち将来が(悪い意味で)楽しみなのはやはりBortlesだろう。Tim Couchなみのプレイ機会が与えられれば、現在の成績を維持しているだけでワースト10に十分入れるはず。今シーズン、ほんのちょっとだけチーム成績が向上してしまったので、おそらくまだ彼が先発を続けるチャンスはあるだろう。もう1~2年、ファンやチームにいらん期待を持たせながら低レベルなプレイを続けることが必要だと思われる。いやまあ今年はDYARがプラスに転じているので、実際は改善に向かう可能性も十分あるんだけどね。
 もう1人、Mettenberger(DYAR-619、DVOA-37.1%)もなかなかの逸材なんだが、いかんせんこのチームはMarcus Mariota(同-52、-13.2%)という人材を手に入れてしまったためMettenbergerのプレイ機会はほぼ確実に減る。というか既に減っている。他チームで先発機会を手に入れられるとも思えないし、おそらくこのまま消えていくだろう。まあ当面はGabbertの天下で、それを追うのがBortlesという構図はすぐには変わるまい。改めて、JacksonvilleってQBのドラフトが下手なんだな。
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