NFLはConference Championship終了。ホームチームがいずれも勝利し、結局シード1位がそろってSuper Bowlに出ることになった。これで3年連続のシード1位決戦だ。予想通りだが面白みに欠ける展開ではある。ただし、興味深い点もある。今シーズン、リーグ最低のパス成績を残しているPeyton ManningがSuper Bowlにたどり着いたことだ。
過去にSuper BowlでシーズンRANY/AがマイナスだったQBが勝利した事例は4回しかない。1974シーズンのTerry Bradshaw(-0.36)、2000シーズンのTrent Dilfer(-0.74)、2007シーズンのEli Manning(-0.70)、そして2008シーズンのBen Roethlisberger(-0.50)だ。49回中の4回だから確率はほんの8%。滅多にあることではない。
そして今シーズンのPeyton ManningもRANY/Aはマイナス。それも尋常ではないレベルのマイナス(-1.74)だ。もしこの数字でSuper Bowlに勝利すれば、もちろんこれまでの最低記録を更新する。それに対し、Cam NewtonのRANY/Aは+0.93。これでも過去49回で下から13番目とかなり低い数字になるんだが、Peytonが勝つよりはまだ珍しくない現象となる。
ちなみにこれまで最もシーズンRANY/Aの高いQBが優勝したのは第1回Super Bowlだ。と言ってもこの年のQBデータはANY/AではなくAY/Aなんだが、それで見るとBart Starrは+4.83という凄まじい数字を残している。ANY/Aが採れる時期で最も高いRANY/Aを残したのは第6回Super BowlのRoger Staubach(+4.53)、次が第11回Super BowlのKen Stabler(+4.13)。どうしても平均ANY/Aが低かった昔の方がこの手のデータは高く出やすい。
いずれにせよ有能なQBを持つことが優勝への近道であることは、過去のデータを見ても間違いない。ただし、常に100%そうなるわけではない。まさに今シーズンのように。
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