NFL week17

 シーズン最終週が終わり、ブラックマンデーが始まった。というか今シーズンはそれより前にHCの大量解雇が進んでいたため、実際に月曜日にさよならしたのはGiantsのHC職を辞任したCoughlinのみ"http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000617073/article/tom-coughlin-says-hes-stepping-down-as-giants-coach"。クビになると思われていたIndianapolisのPaganoは逆に月曜日に4年の契約延長を勝ち取っており"http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000617775/article/colts-chuck-pagano-agree-on-contract-extension"、むしろ静かなマンデーになってしまった。
 現時点で空いている席はGiants、Cleveland、San Francisco、Philadelphia、Miami及びTennesseeの6チーム"http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000613876/article/coaching-tracker-whos-been-fired-whos-on-hot-seat"。危ないかと思われていたDetroitのCaldwellも解雇される様子はなく、こうなると残りは2巡ドラフト権とのトレードで放出される可能性があるNew OrleansのPaytonくらい"http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000616825/article/saints-want-secondround-pick-for-sean-payton"で、早々にプレイオフから遠ざかったチームが多いわりに大人しいオフシーズンだ。

 一方、生き残った12チームは来週からサバイバル。今年はなぜか土曜日にAFC、日曜日にNFCのワイルドカードラウンドが行われるというスケジュールになった。こちらの予想"http://projects.fivethirtyeight.com/2015-nfl-predictions/"では4試合中実に3試合でアウェイチームの優位を予想するなど、いきなり盛り上がりそうな様相だ。
 個人的にはMcCarron先発のCincinnati相手ならPittsburghの方が有利に思える一方、Green Bayの足元の不調ぶりとWashingtonの右肩上がりの勢いを見るなら、ホームチームに勝機のあるのはむしろGreen Bay @ Washingtonのような気もする。何しろ足元、Aaron Rodgersの成績がよろしくなさすぎる。第7週のbye以降、彼のレーティングは100以上になったことが一度もない"http://www.nfl.com/player/aaronrodgers/2506363/gamelogs"。それ以前の6試合のうち4試合では100超だったのに、である。
 今シーズンはPeyton Manningの凋落ぶりはよく話題になっているものの、Rodgersについては今一つ関心が集まっていないように思える。実際にはRodgersの成績も冴えない。そりゃPeytonよりはずっとましだが、彼のANY/Aは6.10とリーグ平均(6.26)を下回っている。彼が平均以下の成績を残すのは、2008シーズンに先発に定着して以降、初めての事態だ。というかAlex Smith(6.48)の下にRodgersを見ることなど、全く予想外である。
 Peytonは分かる。何しろ39歳だ。だがRodgersはまだ32歳。年齢が理由の成績低下ではないだろう。最良のレシーバーであるJordy Nelsonのケガが理由かとも思うが、だとすると彼のいなかったシーズン当初はまだいい成績を残していたことが説明できない。たまたま不運が重なっただけかもしれないが、3~4試合程度ならともかく10試合も続くとなると不運だけとも言い切れなくなる。
 彼の今シーズンの落ち込みぶりを見るため、昨シーズンまで1000ドロップバック以上、今シーズンに224ドロップバック以上した現役QBを対象に、昨シーズンまでのRANY/Aと今シーズンのRANY/Aの差を調べてみた。RANY/Aについてはこちら"http://www.footballperspective.com/career-ranya-rankings/"を参照のこと。

Andy Dalton +2.00
Carson Palmer +1.80
Josh McCown +1.11
Cam Newton +0.86
Ryan Fitzpatrick +0.81
Alex Smith +0.65
Russell Wilson +0.52
Jay Cutler +0.43
Eli Manning +0.32
Sam Bradford +0.27
Ryan Tannehill +0.27
Matthew Stafford +0.09
Ben Roethlisberger +0.03
Tom Brady -0.12
Drew Brees -0.17
Matt Ryan -0.50
Matt Hasselbeck -0.63
Joe Flacco -0.63
Philip Rivers -0.99
Andrew Luck -1.57
Colin Kaepernick -1.68
Aaron Rodgers -2.08
Peyton Manning -3.48

 今年になって急に爆発したDalton、キャリア最高の年を過ごしたPalmerが上位に並ぶ一方、下にいるのはPeytonとRodgers。もちろん、彼らの過去の実績が素晴らしいこそ、ここまでマイナスが大きくなってしまっている面はある。それでも不安に思ってしまうほどの落ち込みであることは分かるだろう。
 もちろんまだ盛り返す可能性は十分ある。本当のRodgersを見たければNelsonが戻ってくる来シーズンまで待つべきであることも確かだ。だが一方でCulpepperのように、何の前触れもなく急激に成績を落として二度と復活しなかったQBもいる。32歳で先発定着後初の平均以下成績を残し、以後はずっと並以下にとどまっているSchaubという例もある。Rodgersの今後についても、今までよりは注意深く見ておいた方がいいかもしれない。
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