1971 534 Ken Anderson、Joe Theisman、Jim Plunkett
1983 531 Dan Marino、John Elway、Jim Kelly
1987 461 Rich Gannon、Vinny Testaverde、Jim Harbaugh
1973 419 Dan Fouts、Ron Jaworski、Bert Jones
2004 415 Philip Rivers、Ben Roethlisberger、Eli Manning
1984 414 Steve Young、Boomer Esiason、Jay Schroeder
1993 385 Drew Bledsoe、Mark Brunell、Trent Green
2005 382 Aaron Rodgers、Alex Smith、Ryan Fitzpatrick
1998 354 Peyton Manning、Matt Hasselbeck、Brian Griese
1999 317 Donovan McNabb、Daunte Culpepper、Aaron Brooks
トップに出たのは1人もHOFを出していない1971年組だ。確かにHOFはいないのだが、HOFに限りなく近いと言われたAndersonをはじめ、Superbowlに勝っているTheisman、PlunkettやManning兄弟の父親Archieなど、長年堅実にスターターを務めたQBが多いのが特徴。特に面白いのはOilersが指名した2人のQBであり、1巡指名のDan Pastoriniは主にOilersで、3巡指名のLynn Dickyは後にPackersで、それぞれ長期にわたって先発になった。
僅か3ポイント差で2位になったのは有名な1983年組。3人のHOFを生み出した年次であり、知名度で言えば1971年組を上回るトップなのは間違いない。この3人以外にもKen O'Brienがそこそこの活躍を見せたが、他の指名QBが今一つ冴えない成績だったことが2位に甘んじた理由か。特に1巡指名のBlackledgeはシーズンを通して主要先発を務めたことがなく、当たりの多いこの年で明白なbustとなっている。
3位は1987年組。この年もそれほど華やかではないが地味にキャリアを積み上げていった選手が目立つ。Gannonは4巡指名のジャーニーマンだったが、Oaklandで花開いてSuperbowlまで出た。全体1位指名のTestaverdeも、複数のチームを渡り歩いて成績を積み重ねた。HarbaughやSteve Beuerline、Chris Millerといった中堅どころの成績を残した選手たちも同様だ。しぶとく生き残った結果として高いAVを達成した年次である。
1973年組は何と言ってもHOFのFoutsが目立つのだが、彼以外にも結構いい選手がいた。ColtsにドラフトされたJonesはAll-Proに選ばれたこともあるし、JaworskiはSuperbowlにも出場した。他にJoe Fergusonも長年Billsで先発を務め、最後は40歳でパスを投げるなどこちらもしぶとく生き延びた。
2004年組は説明の必要はないだろう。合わせて4つのSuper Ringを持つこの年次は、まだ先発現役が3人残っていることもあり、もっと多い数字を積み上げるのは間違いない。少なくとも73年組を抜くのは確実だし、最終的には87年組だって上回れるかもしれない。それより上はさすがに厳しそうだが。
華やかな83年組の翌年にドラフトされた1984年組だが、こちらではHOFとなったYoungがやはり目立つ。またEsiasonは結構頑張ったが、その下がいきなりSchroederになってしまうのがちと弱いところ。さらにその次になるとHostetlerが出てくるわけで、Esiason以下の人材不足がこの順位にとどまった一因か。
1993年組は87年組と同様にしぶとく生き延びたQBが多い。全体1位指名のBledsoeにしても3つのチームでプレイしたし、BrunellやGreenに至ってはドラフトされたチームを去った後に覚醒した格好。2005年組は04年組と同様、現在3人の現役先発がいるのでもっと数字を積み上げることは確実だ。
Peyton1人で合計AVのほぼ半分を占めている1998年組は、おそらくこれ以上の上積みは難しいだろう。それにしてもHasselbeckもそう悪くない数字なのに彼が目立たなくなってしまうのはPeytonの異常さを示していると言える。ドラフト前には豊作と言われていた1999年組は10位。1~2巡指名の6人のうち、McNabbとCulpepper以外bustばかりだったのが原因だろう。
以上、単純な合計AVのランキングはこのようになる。もちろんまだキャリアの短い2012年組などは入ってこないが、トップ2つの数字にまでたどり着くのはかなり大変であることが想像できるだろう。
だが、前にも述べた通りこれは単純合計である。これが例えば「ドラフトされたQB1人当たりの平均値」になると、その結果は以下のようになる(左から年次、平均AV、主なQB)。
1993 48.1
1998 44.3
1983 33.2
2005 27.3
2001 26.2 Drew Brees、Michael Vick
1971 25.4
2004 24.4
1999 24.4
1987 24.3
2000 23.9 Tom Brady、Marc Bulger、Chad Pennington
予想外すぎる1位が出てきてしまった。93年は98年同様、たった8人しかQBが指名されなかった年だったため、このような結果になってしまうのである。同じく指名QBが11人だった2001年組、12人の2000年組もこのランキングではトップ10に顔を出す。指名選手が多かった昔の年次が消え、最近の年次が優遇されるようになった恰好だ。
このランキングだと12年組は15位に顔を出す。単純合計のランキング(28位)から大幅ランクアップだ。今シーズンの彼らは決して調子がいいとは言えないが、こちらの数字で見れば12年組は早いうちにトップ10に入るかもしれない。
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