2015開幕先発

 NFLは開幕が迫り、ファイナルカットが進んだ。同時に各チームの開幕先発QBも固まってきた。基本的にこちらのリスト"http://www.footballperspective.com/consecutive-week-1-starting-quarterbacks-2/"のうち、GaroppoloをBradyに変えたものと考えれいい。
 ここに上がっているQBたちは、Football Outsiders Almanac 2015に今シーズンの成績予想が載っている。そこで彼らの予想DVOAを以下に並べてみた。単位は%だ。

Rodgers(GB) +29.1
Peyton(Den) +21.0
Brees(NO) +19.7
Brady(NE) +17.9
Luck(Ind) +16.0
Romo(Dal) +15.9
Ryan(Atl) +14.5
Roethlisberger(Pit) +13.7
Rivers(SD) +12.2
Eli(NYG) +9.7
Wilson(Sea) +7.0
Stafford(Det) +5.4
Palmer(Ari) +4.3
Bradford(Phi) +4.0
Bridgewater(Min) +2.7
Tannehill(Mia) +0.8
Cutler(Chi) +0.3
Flacco(Bal) -0.3
Dalton(Cin) -1.4
Newton(Car) -1.7
Foles(StL) -2.5
Cousins(Was) -4.2
Alex(KC) -5.7
Fitzpatrick(NYJ) -8.7
Mariota(Ten) -9.8
Carr(Oak) -10.5
McCown(Cle) -10.8
Kaepernick(SF) -11.2
Bortles(Jax) -12.0
Winston(TB) -15.8
Hoyer(Hou) -18.3
Taylor(Buf) -22.9

 上位陣は大体いつものメンツが並んでいるが、その中で目立つのはLuckだ。もしこの通りになれば、彼もいよいよ一流の仲間入りと言っていいだろう。ただしそれを除けば変わり映えがしないとも言える。+10%以上のメンツがLuckを除いて30代ばかりってのも、そう思わせる一因か。
 真ん中付近ではBridgewaterの出世ぶりが目を引く。またEliやBradfordの評価も個人的に思っているより高いが、後者はおそらくKelly効果だろう。下の方ではAFC南のQBたちが3人、AFC東が2人いるのが気になるところ。同じ地区で一流QBを抱えているNew EnglandやIndianapolisにとってはかなり楽そうなスケジュールが予想できる。おまけにこの両地区はシーズン中に相互対戦もあるわけで、恵まれたシーズンということになる可能性が出てきた。
 基本的に下位にいるのは新人、2年目やジャーニーマンだ。その中で目立つのはKaepernick。ただ過去に彼のようにDVOAが下がっていったQBの多くはリバウンドを経験しているそうなので、頑張り次第では流れを変えることもできるかもしれない。
 しかし何より目に留まるのは一番下のTaylorだ。Cassel(-10.6)を解雇し、Manuel(-15.8)を控えに回すことで、Buffaloはよりによって最も予想DVOAの低い選手を先発に指名した。Rex Ryanはかなりのギャンブラーと言えるだろう。
 理屈はある。誰を先発させてもリーグ下位の成績予想になってしまうのだから、ベテランで先のないCasselや過去2年の実績でbustっぽさに満ち溢れてしまったManuelよりも、プロ4年で35回しかパスを投げていないTaylorの大化けに期待したくなる気持ちもわかる。でもやはり分の悪い賭けであることは間違いない。
 2002シーズン以降のBuffaloのQB事情は、時とともに悪化している。当時はBledsoe(キャリアのANY/A+が99)が先発をしていたが、そのあと開幕先発となったのはLosman(87)、Edwards(93)、Fitzpatrick(93)及びManuel(88)と、基本的にダメ新人もしくはジャーニーマンばかりだ。そして今年はとうとうTaylorに賭けるところまで追い詰められている。そろそろどこかでツキの流れが変わることに期待したいところだろうが、さてどうなるか。
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