消えたサイト

 なくなったと思われるサイトといえば、ナポレオニックにもある。たとえばかつてあったNapoleonic Literatureというサイトだが、今ではInternet Archiveにも残されておらず、完全に姿を消している。著作権切れの本(たとえばマルボの回想録)を掲載していたサイトだったが、google bookなどが充実している今ではあまり必要性を感じなくなったのも事実。それでもかつては色々とお世話になったものだ。
 それよりももっと厳しいのはHistoire du Consulat et du Premier Empire"http://www.similarweb.com/website/histoire-empire.org"だ。フランス語サイトなので読むのに苦労はしたが、他ではなかなか見かけないソースを掲載してくれているありがたいサイトだった。最近までは機能していたようだが、足元ではアクセスができない。このまま姿を消してしまう可能性は十分ある。
 サイト自体は生きていても、ページの入れ替えによってかつて閲覧できた史料が見られなくなる例もある。こちら"http://www.napoleon-online.de/"がその一例で、特定期間のみ公開していた史料の一覧がこちら"http://www.napoleon-online.de/quellen_monatsbuch.html"で確認可能だ。気になったものを運良く公開期間中に発見できたなら、もれなくダウンロードしておかなければ後で悔やむことになる。
 今はまだ持ちこたえているが、いつ見られなくなるか分からないのがこちら"http://www.simmonsgames.com/research/"。このゲーム会社が生き延びている限りは大丈夫そうだが、油断はできない。手に入れにくい書物などはこれもダウンロードしておいた方が安全なのだが、正直ダウンロードしにくいフォーマットになっているのが困りもの。やれやれ。
 ネットの世界というのは、意外と簡単にデータが消え去ってしまう。紙の世界に比べて入手は容易だがデータの持続性という点で言うと決して高くはない。もしgoogleが潰れてgoogle bookがいきなり消滅したりすると世界中で悲鳴が上がることだろう。少なくとも私は悲鳴を上げる。

 6月29日追記

 とか思っていたら、Histoire...が無事復活していた。よかったよかった。
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