それにしても動物の内臓を生で食うってのは何時頃から始まった風習なのだろうか。肉の部分なら海の魚では以前からあったし、哺乳類でも馬刺しはそれなりに昔から存在したといわれている。牛肉でもレアやミディアムといった焼き方は昔からあったはず。でも内臓部分については少なくとも個人的にはあまり昔からあった記憶はない。
となると90年代まではマイナーだったレバ刺しが、その後になって広まり一般化していったと考えられる。そのあたりを何か裏付ける調査方法はないのだろうか。これが案外難しい。2004年以降であれば、例えばgoogle trends"
https://www.google.co.jp/trends/"あたりで調べる手がある。実際にはネットで「レバ刺し」を検索する人は2012年の牛のレバ刺し禁止の時を除いてほとんどいなかったため上手く調査できないのだが、それでも調べること自体は可能だ。
でも90年代以前になるとネットで調べてもデータは不十分。電子ではなく紙の時代になるため、何らかの方法で紙のデータをすくい上げていかなければならない。そこでgoogle booksを使う。数が多いとはいえないが、ネットが普及する前の紙媒体も収録されているため、レバ刺しという言葉をどこまで遡ることができるかを調べる一助になる。
それに比べれば、レバ刺しは日本では決して古いものでもなさそうだ。どうやら生食文化を理由にレバ刺しの禁止反対を訴えるのはちと根拠が弱そう。食うのは個人の自由だとしても、治療が必要になれば保険という形で公共の金が使われることになるので、ここは禁止もやむを得ないか。
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