こうやって調べると新人年に規定数まで達したQBは1978年以降で58人いることが分かる。そのうちANY/A+が100以上、つまりリーグ平均以上を記録したQBは8人のみ。残る新人50人は平均未満の成績しか残せなかったわけで、新人がリーグ平均を上回るのがいかに難しいかがわかる。後のHOF入りの選手たち、例えばJohn ElwayやTroy Aikmanは80にすら到達していないし、あのPeyton Manningですら96だ。
その中で100以上になったのはDan Marino(131)、Robert Griffin(120)、Ben Roethlisberger(119)、Matt Ryan(116)、Russell Wilson(114)、Charlie Batch(105)、Cam Newton(105)、そしてJim McMahon(100)である。36年で8人だから、4.5年に1人くらいの比率で新人年にそれだけの活躍をするQBが現れる計算だ。
実際にはそんなに均等に現れてはいない。82、83年に連続して1人ずつ生まれた後は98年まで誰もこの水準に到達せず。その後は04年、08年と1人ずつ生まれ、11年には1人、12年には2人も登場している。前半20年に2人、後半の16年には6人という訳で、最近になって優秀な新人が増えている格好だ。
特に新人豊作年であった2011年と12年のQBたちは100以上が3人もいるうえに、11位にはDalton(97)、13位にLuck(97)と彼らもかなり上位に顔を出してる。そもそも12年は規定試投数に達した新人QBが6人もいて1978年以降では最多だし、11年の4人は02年と並んで2番目に多い。新人QBたちが記録したANY/A+を足すと12年は602、11年は352でもちろんワンツーだ。中でも12年は1人平均で計算しても100超になるわけで、素晴らしいという他にない。
一方、上に記した通り、今年の新人は苦労している。彼らのANY/A+はDerek Carrが87、Teddy Bridgewaterが85、Blake Bortlesが80となっている。既に揃って先発を外されている13年の新人たち(Mike Glennonが87、EJ Manuelが85、Geno Smithが76)とほとんど変わらず、流石に2年も連続して豊作年が続くとその後は厳しい状況が避けられないようだ。
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