NFL week4

 NFLは(全チームではないが)4分の1終了。スタッツ的には正直まだブレが大きい母数しか集まっていないが、それでもそろそろ指標を分析してみたくなる局面である。で、分析してみるとどうやらNew EnglandのTom Bradyのガソリンタンクは空になりつつあるようだ。
 彼は2001シーズンの2試合目に先発の座を掴み、1試合目途中に怪我をしてシーズンを棒に振った2008シーズンを除き、今までずっとNew Englandの先発を続けてきた。その成績はあのPeytonと比べられることもあったほどで、Super Bowl優勝などの実績も含めHall of Fame入りは当然と見なされている数少ない現役選手である。でも現時点までの今シーズンの成績はヤバい。かなりヤバい。
 開幕4試合における彼のY/A(本当はNY/AにしたいのだがPro-Football-Reference"http://www.pro-football-reference.com/"のPlayer Game FinderにサックデータがないのでY/Aを使う)は5.77ヤードと極めて低い水準にとどまっている。リーグ平均のこの数字は7.27に達しており、1プレイ平均で実に1.5ヤードも平均を下回っている計算。もちろんリーグ最下位クラスだ。
 だがまだ4試合。残る試合で調子を上げていけば、と見る人もいるだろう。しかしそれはなさそうだ。2001~2013シーズン(除く08)について開幕4試合目(01シーズンは開幕戦に出ていないので2~5試合目)までのBradyのY/Aと、シーズン全体のY/Aを比較してみると、確かに前者の方が後者より数字が低い。しり上がりに調子を上げる選手であることは確かなのだが、その差は平均してたったのプラス0.03ヤード。誤差の範囲だ。そして今年のBradyは、4試合の成績としては実質デビュー年である01シーズンすら下回り、過去最低のY/Aにとどまっている。
 4試合のY/Aと全試合のY/Aとの相関係数は0.773となり、強い相関が見られる。Bradyに関しては4試合分の成績からシーズントータルの成績をかなり予想できるってことだ。また両者の差について標準偏差を調べると0.73となる。今後、Bradyが成績を1標準偏差分引き上げたとしてもY/Aは6.50でリーグ平均には届かないし、それどころか2標準偏差引っ張り上げてもまだ微妙に平均より下だ。要するにPeytonと並ぶリーグトップのQBとして君臨していたBradyは(より厳密にはBrady率いるパスオフェンスは)もう今シーズンは戻ってこないと見ていい。
 ちなみにPeytonも現時点でのY/Aはリーグ平均並みと、彼の過去のレベルと比べれば落ちている。まだまだBradyよりは上に行く可能性があるとはいえ、かつてほど圧倒的な存在ではなくなっている。
 New England自体は今年はパスディフェンスが強いため、今後もまだプレイオフ争いで踏ん張れる可能性は残っている。しかしBradyの状況が今のままだとしたら、個人的にはGaroppoloの先発をもっと試してみてもいいんじゃないかと思う。もちろんどちらが勝てるかコーチングスタッフも考えているだろうが、今シーズンのBradyに期待するのは無理があると思う。
 
 なお4週目にGaroppoloとMettenbergerが試合に出たことにより、今年ドラフトされたQBでプレイした選手の数が5人に増えた。しかも今週はBridgewaterとBortlesが先発を経験。特にBridgewaterは初勝利も上げており、今のところは出世頭だ。逆に先発4連敗となったCarrのOaklandはHCがクビ。2巡までに指名されたQBの中では、後はManzielがいつ出てくるかに関心が集まるところだろう。
 一方、Buffaloでは2年目のQBが先発をクビになった"http://www.nfljapan.com/headlines/60232.html"。ANY/Aで見れば昨シーズンより成績が上向いているものの、パス成功率には全然成長の兆しが見えないあたり、確かに先行き不安が募っても仕方ない面はある。Miamiの3年目QBも降格騒ぎに巻き込まれており、現時点では踏みとどまっている"http://www.nfljapan.com/headlines/60185.html"がANY/AではManuelより下だ。というかAFC東の4QBは全員惨憺たる成績である。実に明暗くっきり。
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

トラックバック