4年前、及び8年前もサッカーのW杯に関連してスタッツを調べた("
http://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/50839827.html"や"
http://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/9322673.html")ことがある。だから今回もやってみた。試合内容そのものには興味はなく、あくまで数字を弄ってみることが目的である。
8年前には枠内シュート数やその差と勝ち点との相関が非常に高かった。決勝トーナメントの延長分を補正しても相関係数は枠内シュート数で.729、枠内シュート数の差では.826となり、強い相関が見られた。ポゼッションも同じでボール支配率と勝ち点の相関は.686であった"
http://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/50882363.html"。
4年前にはこの数字は少し低下。枠内シュート数で.616、枠内シュート数の差で.712に留まり、ボール支配率も.487となっている。逆にもっと遡った2002年大会のデータは極めて低い相関性を記録。大会ごとにこうした違いが出るのは当然のことではあるが、64試合もやっている割にそのブレの大きさは、例えば野球などと比べるとかなり大きく感じるのも事実だ。
今回はどうだろうか。まだ各チームが2試合ずつ、全体32試合と半分しか済んでいないが、傾向としては2002年と似ている、というかそれ以上。実に相関係数が低いのだ。まず勝ち点と得点との相関が.690と「強い相関」に届かない。勝ち点と枠内シュート数の相関はたった.233しかなく、02年すら下回るほどだ。シュート数全体だと.054とほぼ無関係になる。ポゼッションも同様で、率では.275、実際のプレイ時間になると.217の相関となり、かろうじて弱い相関が見られるレベル。
前回大会で相関性が高かったミドルパスも同じ。パス回数(.179)、パス成功数(.172)、パス成功率(.150)といずれも弱い相関すらない。代わりに高い数字を示しているのがロングパスの回数(.349)と成功数(.383)。パスサッカーの代表例とも言えるスペインが2連敗するなど、前回大会と対照的な結果になっている点が数字にも表れているのだろう。
他に比較的ましな相関性が見られるのはアシスト数(.658)やPAに入った回数(.343)などごく一部。オフェンスとディフェンスの差で調べてみても、得失点差(.891)はともかく枠内シュート数の差(.385)、PAに入った回数の差(.538)、ロングパス成功数の差(.493)など強い相関のものは見当たらず、全体としてとにかく相関に乏しい大会である。もちろん、大会は試合数で見て半分が終わったばかりであり、残り半分の結果ではまた変わることも考えられるが、現時点では「勝利の鍵」が何なのかよく分からない大会と言えそうだ。
ちなみに日本代表に関しギリシャ戦は引き分けの方がよかったんだと主張するのは、台湾沖航空戦時の大本営みたいなのでやめた方がいいと思う。あとコートジボワールをコートジと略すのは違和感が。Côte d'Iって何だよ。
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