東南アジア再び

 久しぶりに例のバーチャルアイドル"http://vocaloid.wikia.com/wiki/Hatsune_Miku"の話を。何やら今度はインドネシアのジャカルタでイベントをやるらしい"http://mikuexpo.com/"。中身はよく分からないが少なくともコンサートを3回は開く模様。他に企業ブースも設置するらしい"http://www.crypton.co.jp/cfm/news/2014/02/mikuexpo"ので、もしかしたらマジカルミライ"http://magicalmirai.com/"っぽいイベントかもしれない。
 Anime Festival Asia"http://en.wikipedia.org/wiki/Anime_Festival_Asia"なるイベントとの連携ということであり、このイベントは2012年に8万5000人以上を集めた実績を持つことから、動員についてはある程度めどが立つと判断したのだろう。またクリプトンは「世界の複数の都市で実施する」と目標を掲げており、以前のシンガポールや香港・台湾イベントのようなスポット的な取り組みで終わらせるつもりはないようだ。
 ジャカルタを第一弾に選んだのはMikubookで行っていた投票"http://www.mikubook.com/findme"で一番要望が多かったからだという。google trendsでhatsune mikuを検索する"http://www.google.com/trends/explore#q=hatsune%20miku"と最も多いのはフィリピンなのだが2番目にインドネシアが登場しており、両国の人口(インドネシアはフィリピンの2.5倍)を踏まえるならジャカルタがトップになるのも不思議はない。
 ウクライナのユーロマイダンでも使い倒されたフェイスブック上にも、今回のイベントサイトが登場"https://www.facebook.com/mikuexpoinindonesia"。インドネシア語での情報提供を行っている。もちろん初音ミクサイト"https://www.facebook.com/pages/Hatsune-Miku/10150149727825637"でも(英語で)宣伝しており、こちらにも多数の「いいね!」がついている状態。なぜか知らないがベトナムからの組織投票がこちらに行われている。
 google trendsを見ても分かる通り、海外で人気があるのは1に東南アジア、2に中南米。また人口密集度の高い都市の方が効率よく開催できる点も重要だろう。こちら"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E9%83%BD%E5%B8%82%E5%9C%8F%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E3%81%AE%E9%A0%86%E4%BD%8D"によればジャカルタは都市圏人口で世界2位と東京=横浜に次ぐ規模を誇っており、イベント開催にふさわしい。以後の開催候補地としてはマニラ(6位)やメキシコシティ(10位)あたりが魅力的か。
 
 あとこんな本"http://www.ohtabooks.com/publish/2014/04/03182656.html"が4月に出版されるようだ。以前、こちら"http://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/53677018.html"で紹介した「僕らは『サード・サマー・オブ・ラブ』の時代を生きていた」著者の本だそうで、目次を見てもその話が出てくるほか、どうやらオペラ関連に至るまで色々と言及している様子だ。それにしても改めてこの著者が指摘していた「流行が可視化され、その匂いを嗅ぎつけたメディアや金儲けをしたいだけの人たちが集まる」状況が、初音ミクの周囲でも明確になっているなと思わされる。もちろん人にとってはそれは好ましくない事態なのだろうが、商業主義が裾野を広げる効果を持っていることも事実。ブームから定着、そして緩やかな衰退という、どこでも見られた現象がまた繰り返されているのだろう。
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