Super Bowl XLVIII

 久しぶりに「ここまでされる謂れはない」と言いたくなるような一方的展開のSuper Bowlだった。35点差がついたのは1992シーズンのBuffaloとDallasの一戦(52対17)以来であり、同試合と並んでSuper Bowlでは3番目に点差の大きな試合。差ではなく得失点比で見れば、2番目に一方的な展開となる。ちなみに最も大差がついた試合(45点差)と、5番目に大差がついた試合(32点差)の敗者もまたDenver。ご愁傷様。
 ツイッターではさっそくこんなネタ"https://twitter.com/ComFade/status/430166927130890240/photo/1"が出回っていた。第4Qでの逆転試合数"http://www.pro-football-reference.com/leaders/comebacks_career.htm"ではBradyよりPeytonの方がずっと多いんだが、にもかかわらずこういう見方をされてしまうのは、これがPeytonにとってプレイオフ12敗目に相当するからだろう。もちろん先発QBとしては最多記録であり、大舞台で勝てない兄者のイメージがまた強まりそう。
 
 それにしてもDenverオフェンスがここまで押さえ込まれたのはなぜか。おそらくレギュラーシーズン中にディフェンスの弱い相手とばかり試合してきたせいで、オフェンスの数字が過大評価されていたことが背景にあったのだろう。Pro-Football-ReferenceのSRSで見るとDenver対戦相手の平均DSRSは-0.4。対戦相手で強力ディフェンスと言えるのはKansas Cityくらいだったのが実情だ。一方、Seattleディフェンスの対戦相手平均OSRSは-0.04とほぼリーグ平均並み。Seattleのディフェンス力は額面通りに受け取るべきだったのだろう。
 シーズン序盤に比べてオフェンス力が弱まっていくという傾向も見られた。bye week前の8試合で40点以上は5試合もあったが、後半8試合では1試合のみ。30点以上でも前半は8試合全てで記録したのに対し、後半は5試合に減少した。プレイオフ2試合では30点にすら届かず、オフェンス力の低下が窺える傾向となっている。おそらく寒さも一つの要因として働いていたのだろう。それにしてもダメすぎな結果ではあるが。
 何しろこの試合のEIは1.5"http://live.advancednflstats.com/index.php?gameid1=2014020200"。今年のプレイオフではDivisional RoundのSan Diego @ Denver(2.3)を下回り、もっともつまらない試合となった。データのある1999年以降のSuper Bowlと比べても、2000シーズン(Bal vs NYG)と2002シーズン(TB vs Oak)の2.7を余裕で下回る水準。でも昔はこういうSuper Bowlが多かったなと懐かしさを感じさせる試合でもあった。つまりおっさん向けの試合だったわけだ。
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