NFLではDivisional Roundが終わったが、試合前にNFL Japanのサイト"
http://www.nfljapan.com/"に載っていた「みんなの予想」において、基本的にホーム有利と見る声が多い中、@ Denverはアウェイ有利との回答の方が多かった。どうやらみんなLuckの幸運力よりPeytonのやらかし力を信じていたようだ。ちゃんとSuperbowlに勝ったこともあるのにナンデ!? と思ったが実はプレイオフのPeytonはこの試合前の時点で負け越し(9勝11敗)。うーむ。
生き残った8人のQBのDivisional Round前の成績を見ると、今回がプレイオフ初出場となるNewton、まだ試合数が少ないWilsonとLuck(いずれも1勝1敗)、8試合やって勝率5割のRivers、そして勝ち越しているKaepernick(3勝1敗)、Brees(6勝4敗)、Brady(17勝7敗)となり、確かに負け越しはPeytonしかいない。おまけにこの数年は強いと思われたチームがあっさりコケる事例ばかり。Football Outsidersが調べた最近のプレイオフとレギュラーシーズン成績の相関"
http://www.footballoutsiders.com/stat-analysis/2014/secret-sauce-revisited"を見ても、オフェンス、特にパスオフェンスとプレイオフ成績の逆相関が(相対的に)強く出ており、おかげでDenverは最も成功が期待できないチームと化している。
サンプル数の少ないプレイオフ(年にたった11試合で、レギュラーシーズンの1週分にも満たない)の結果がブレやすいのは当然。しかもプレイオフに出てくるチームは相対的に戦力が拮抗しており、おそらくレギュラーシーズンより偶然の要素が働きやすいと見られる。実際、3~4試合なら幸運に恵まれて勝ち続けることは不可能ではない。昨年のFlaccoはプレイオフでキャリア初となる4試合連続複数TD、ゼロIntを達成。逆に今シーズンはキャリア初の3Int以上3試合(過去最多はプレイオフ含め2試合)を記録している。たまたまツキの波がそう動いた結果と見るべきだろう。
いずれにせよ今年はアップセットが少ないDivisional Roundという傾向通りになった。アウェイの勝利はSan Franciscoのみだが、この試合はブックメイカーによってはCarolinaをunderdogにしていたため、アップセットとまでは言えないだろう。ただWildcardから勝ち上がっているチームがまだ残っているため、波乱のプレイオフ展開が収まったとまでは言えない。NFCでSeattleが勝利すれば、そこで初めて(New OrleansとIndianapolisがぶつかった2009年以来の)順当なプレイオフになると見ることができる。
一方、今回でSan FranciscoとNew Englandは揃って3年連続Championshipへの出場を確定。New EnglandはBelichick-Brady体制になった2001年以来、13年間で実に8回目のChampionshipだという。逆に言えばそこまで行けなかったのは5回しかないってこと。Bradyは既にプレイオフ最多出場(25試合)と最多勝利(18試合)を記録しているのでこの記録も当然と言えるが、それにしても多い。出られなかった5回のうち1回はCasselが事実上の先発だったからそれを除くなら4回。うち2回(05年と10年)はDivisionalで、1回(09年)はWildcardで敗れており、プレイオフに出られなかったのは2002年の1回のみ。これほど恵まれたキャリアを過ごした選手もほとんどいないだろう。
そして来週は通算15回目となるManning-Brady Bowlだ。即ちAFCは年寄り決戦。逆にNFCは2年目と3年目の若手QB対決となる。どちらが勝ってもSuper Bowlはビッグネームとフレッシュな名前がぶつかる格好であり、新旧交代となるかどうかに注目が集まりそうだ。
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