NFL week13

 NFLは4分の3が終了。データもたまってきたことだし、ここらで若手QBの現状を見てみよう。2011、2012年と新人QB豊作の年が続いたが、今年はドラフト前から言われていたように違う流れになった。LCF"http://www.footballoutsiders.com/stat-analysis/2013/lewin-career-forecast-2013"では高い評価になる新人QBたちだが、実際は昨年、一昨年ほど活躍している選手はいないし、そもそも出場機会を与えられているQB自体が少ない。
 前"http://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/53609890.html"にもやったようにANYを使った分析をしてみると、今年の新人QBは現時点で7人がプレイしているが、その合計ANYは5714、リーグ全体(87431)の6.5%にとどまっている。この数字は2010年までの平均的な割合よりは高いのだが、昨年、一昨年の比率に比べればかなり低い水準になる。またANY/Aは4.74とリーグ全体(5.96)を大きく下回っている。
 7人のうち規定の試投数に達しているのはGlennon、Manuel、Geno Smithの3人だけ。このうちリーグ平均を上回るANY/Aを残しているQBは1人もいないし、Genoに至ってはリーグ最低レベルだ。1年目の成績だけでQBの実力を評価するのは難しいが、それでもかなり悪い成績(ANY/A+で90未満)だったQBの8割近くはキャリア全体でも冴えないQBになるという傾向はある"http://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/53612448.html"。少なくともGenoの成績は先行き暗雲が垂れ込めている。
 
 今年の新人たちに比べると昨年、一昨年の新人だった連中は引き続き絶好調だ。最も豊作だった2012年組を見ると10人がプレイし、うち7人が規定に達している。ANYは15013で比率は17.2%。昨年の割合(15.6%)すら上回る状況だ。ANY/Aも6.08とリーグ平均より高く、単にプレイ回数が多いだけでなく全体の水準も高い。もちろんGriffinのように成績が大きく落ち込んだ例や、Weedenのように昨年に続いてダメな例もあるが、一方でWilsonのように連続で大活躍している例、Folesのように大化けした例もある。現時点でFoles、Wilson、Keenumがリーグ平均より高いANY/Aを記録しており、十分大活躍と言える。
 彼らほどではないが2011年組もまだ活躍中。10人プレイしたうち6人が規定到達しており、ANYは11147で12.7%と昨年の割合(12.8%)に近い水準を維持している。ただ全体のANY/Aは5.25と冴えない状態であり、2012年組には劣る。個々の選手を見てもKaepernickがリーグ平均より上だが、出世頭だったNewtonが今年はDaltonの下まで落ち込んでおり、他のLocker、Ponder、Pryorたちも悪い。この年代からはそろそろチームをクビになる選手が出てきても不思議はないだろう。
 
 スタッツ系ランキングは軒並みSeattleがトップになる中、1つだけ違う予想を出しているところがある。いつものAdvanced NFL Stats、ではない。今週のGWP"http://www.advancednflstats.com/2013/12/team-efficiency-rankings-week-13.html"はきちんとSeattleが1位を占めている。珍しく他と違うところを上げているのはinpredictable"http://www.inpredictable.com/p/ticker-nfl0.html"。SeattleよりDenverの方がまだ上だと判断している。後はPro-Football-ReferenceのSRS"http://www.pro-football-reference.com/years/2013/"も、Football OutsidersのDVOA"http://www.footballoutsiders.com/dvoa-ratings/2013/week-13-dvoa-ratings"も、トップはSeattleだ。
 プレイオフ出場確率ではNFL forecast"http://files.nfl-forecast.com/"もFootball Outsiders"http://www.footballoutsiders.com/stats/playoffodds"もinpredictable"http://www.inpredictable.com/p/ticker-nfl0.html"もそろってAFCトップ5チームが98%以上の数字となっている。残り1チームについてforecastはMiami推し、inpreditableはBaltimore推しで、FOはPittsとBaltimoreとMiamiが競り合いだ。NFCではSeattle、New Orleans、Carolinaがそろって95%以上と高いほか、San FranciscoとDetroitも75%以上。ただ東地区についてはforecastがPhiladelphia推しなのに対し、FOはPhillyとDallasの差が少なく、inpredictableではむしろDallasの方が少し高い。いずれにせよプレイオフ上位はかなり固まり、残った少ない席の争いになりつつある。
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