NFL week12

 激しい競り合いが続くNFC、酷いもたつきが続くAFCという構図は今週も変わらなかった。AFCは勝率トップ2チームがそろって敗北し、プレイオフレースでは5勝6敗チームが6つも並んで最後の席を争っている。一方NFCは現状だと7勝4敗でもプレイオフに届かないチームが出てくる計算。上位陣のレベルが高いため、成績最下位のAtlantaが数字上でもプレイオフの可能性を失うに至った"http://www.cbssports.com/nfl/standings/playoffrace"。
 注目を集めていたのはManning-Brady Bowl XIV。結果も派手だったが、Advanced NFL StatsのExcitement Index"http://wp.advancednflstats.com/greatgames.php"によれば今週で最もエキサイトな試合は引き分けに終わったMinnesota @ Green Bayであり、Denver @ New Englandは4番目だったそうだ。ちなみに前半終了時点で24-0で負けていた事例は過去491ゲームあったが、うち逆転勝ちは6試合しかない"http://boston.cbslocal.com/2013/11/25/patriots-achieve-historic-comeback-against-broncos/"。またNew Englandが最終Qでリードしているか1ドライブ差(8点差)以内で相手を追いかけている試合はこれで57試合連続"http://www.footballoutsiders.com/fo-espn-feature-columns/2013/espn-bill-belichick-makes-it-okay-take-wind"。なかなか一方的に負けないチームであることが分かる。
 各スタッツ系ランキングではSeattleをトップにあげるところが多い。Football Outsiders"http://www.footballoutsiders.com/dvoa-ratings/2013/week-12-dvoa-ratings"もPro-Football-Reference"http://www.pro-football-reference.com/years/2013/"もinpredictable"http://www.inpredictable.com/p/ticker-nfl0.html"もしかり。一般的なランキング(たとえばESPN"http://espn.go.com/nfl/powerrankings")と同じように勝率トップがランキングトップにいるってのは、むしろ珍しいことかもしれない。あ、もちろんAdvanced NFL Stats"http://www.advancednflstats.com/2013/11/team-efficiency-rankings-week-12.html"は違うチームがトップになっている。
 
 シーズンも終盤に入ると成績のふるわないチームでは戦犯探しが始まる。もちろんターゲットはQBだ、たとえばWashingtonではGriffinが色々と批判を浴びている"http://www.washingtonpost.com/sports/redskins/2013/11/22/53cef00c-5399-11e3-a7f0-b790929232e1_story.html"。だが彼の成績を見るとNY/Aは6.14でリーグの中でも真ん中あたり。もちろん昨シーズンに比べればずっと悪い成績なのは確かだが、それを言うならLuckもBradyもNewtonもAlex Smithも彼よりNY/Aは低い。逆にWashingtonディフェンスのNY/Aはリーグ最下位で、ANY/Aも31位。総失点338はMinnesotaに次いで多く、QBよりディフェンスに課題がある様子が窺える。
 自分だけではどうしようもない原因で干されているのがSchaubだ。先発を外された大きな要因は4試合連続のPick Sixにあると言われるが、こちら"http://www.footballperspective.com/interceptions-are-much-more-likely-to-be-returned-for-touchdowns-now/"で指摘されているように、最近は全体にPick Sixが増える傾向にある。となればたまたまPick Sixが続いてしまう不運なQBだっているだろう。そもそもインターセプトは偶然の要素が強く働いているし、ましてそれがリターンTDにつながるかどうかはQBだけで決められるものでもない。何しろシーズン最多のPick Six記録を保持しているのはPeyton Manningだ"http://www.footballperspective.com/most-pick-sixes-thrown-in-nfl-history/"。パス成功率62.8%、サック率5.5%のSchaubを下げ、代わりにパス成功率55.0%、サック率7.5%のKeenumに先発させるのは、かなりの蛮勇だと思うがどうか。
 プレイオフの可能性が消えたAtlantaでもQB批判が出ているようだが、さすがにこれには擁護する声が上がっている"http://www.thefalcoholic.com/2013/11/26/5143210/three-2013-falcons-myths-that-need-tackling"。彼の成績はQBレーティングでもQBRでもANY/Aで見ても8勝3敗のBradyより上であり、パッサーとしての役割は十分に果たしている。問題は彼のそこそこ効率的なパスオフェンスが得点につながっていない点と、そしてやはりディフェンスが崩壊(ANY/Aではリーグ最下位)している点にある。コーチングスタッフやディフェンスの面々にも責任があるのは間違いない。
 要するにQBはチームで最も重要なピースではあるが、あくまでピース(一片)に過ぎない。QBが奮闘しても勝てないチームはあるし、逆にQBがもたついても勝てるチームもある。NY/Aなどで下から数えた方が早いQBが先発を続け、それでも大きく勝ち越しているKansas Cityなどは明らかに後者だ。逆にQBの個人成績はかなり上位に入っているのにチームは負け越しているSan Diegoのような例もある。責任も名誉もQBにばかり集中するのは、それはそれで不公平である。
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