NFL week11

 NFLではKansas CityがDenverに敗北し、全勝チームがなくなった。といってもAdvanced NFL Statsが事前に予想"http://www.nytimes.com/2013/11/14/sports/football/nfl-week-11-game-probabilities-can-chiefs-finish-undefeated.html"していた通り、Denverのホームでの1戦は圧倒的にDenver有利と見られていた訳だし、そう考えれば10点差くらいなら想定の範囲内だろう。他にはArizonaが勝利してSan Franciscoと勝率が並んだり、Miamiが勝ってJetsと勝率が並んだりしたため、ワイルドカードも面白い展開に。後Tampa Bayが2勝目をあげたためドラフト1位の座はいよいよJacksonvilleのものになりそうだ。
 それにしても得失点差を見るだけでAFCとNFCの力量差が見えてくる。AFCでは得失点差マイナスのチームが16チーム中9チームを占めているが、NFCには6チームしかない。特にNFC西は3チームがプラスのうえ、唯一マイナスのSt.Louisですらたったのマイナス10点にとどまっている。数年前までリーグ最弱と言われていた地区がここまで大きく変わると当時のファンに伝えたとして、いったい何人が信じてくれるだろうか。まさに「士別三日 即更刮目相待」。
 ちなみにPro-Football-ReferenceのSRS"http://www.pro-football-reference.com/years/2013/"はもっと酷く、AFCでは実に11チームがマイナス、NFCは6チームにとどまる。Football Outsiders"http://www.footballoutsiders.com/dvoa-ratings/2013/week-11-dvoa-ratings"で見てもDVOAマイナスはAFC11チームに対してNFC6チーム。inpredictableのGPF"http://www.inpredictable.com/p/ticker-nfl0.html"でもAFC10チームに対してNFC6チームとなっており、各種スタッツ系ランキングでもAFCの弱さが如実に現れている。
 
 またシーズンもここまで深まってくると、怪我やら使えないQBの窓際化やらで、リーグ全体の先発QB数が次第に膨らんでいく。こちらの記事"http://www.footballperspective.com/matt-mcgloin-is-the-fourth-rookie-udfa-to-start-at-qb-since-2003/"によれば、OaklandのMcGloinが2003年以来、新人FAとして4人目の先発QBになった。彼も含めベテランからルーキーに至るまで現在46人が先発を経験済みだ。2002年以降でこの数字が最も少なかったのは昨シーズンの50人だが、今年はその水準は上回りそうな勢いである。
 ちなみにこの46人のうちWallace、Tuel、Tolzien、McGloin、McCown、Clemens、Keenum、Manuel、Glennon、そしてGeno Smithは昨年1試合も先発していない。もちろん多くは新人だから当然なのだが、あれだけドラフト不作が言われた年でもこれだけの出場機会を与えられていると見ることもできる。何度も言うように、NFLは若者に優しく、年寄りに厳しいリーグである。
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