フス戦争文献

 以前こちらの記事"http://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/49199523.html"で少しフス戦争について言及したことがあった。その時、後にピウス2世となったアエネアス・シルウィウス・ピッコローミニの書いた本、De Bohemorum origine"http://books.google.co.jp/books?id=elIVAAAAQAAJ"を紹介し、これがフス派の戦術について説明している英文("http://www.deremilitari.org/RESOURCES/SOURCES/hussites.htm"とか"http://medieval.ucdavis.edu/130/HUSSITES.HTML"など)のオリジナルではないかと指摘した。
 今回、その裏付けとなりそうな本を発見。こちら"http://books.google.co.jp/books?id=hdh4Elj-3WEC"の中に件の英文とオリジナルのラテン語を記した部分を発見したのだ。同書p499-500には、De Bohemorum origineに載っている文章の1つと、Commentarii od Alponsum regumに記されている文章がどこにあるかが判明した。うむ、ありがたい。
 まず一つめ、"They camped in the field..."で始まる英文は、De Bohemorum origineのp101にあった"Muro circundatas urbes... ordines peridoneus haberetur."に相当する。もう1つのCommentarii od Alponsum regumも実はピウスが記したもののようで、彼の著作をまとめた本"http://books.google.co.jp/books?id=vCxRAAAAcAAJ"のLibri III. p225には"The Bohemians,..."から始まる一文がある。ラテン語では"Bohemi, apud quos... hostes ratio postulaverit."となっているところだ。
 つまりこれらの文章は少なくともフス戦争の同時代人が伝えたものと判断していいわけだ。もちろん同時代人ではあっても当事者とは限らない、というか教皇自らが最前線で戦っていたとは思えないためおそらく二次史料と見なす方が安全だろうが、それでも古い史料が見つかるのはいいことである。ただ、De Bohemorum origineから引用したと見られるもう1つの文章、"As soon as the battle signal..."から始まる部分については正直どこに相当するか分からなかった。残念。
 
 そして、こうしたことを調べていて知ったのだが、今年に入ってフス戦争を舞台とした漫画"http://seiga.nicovideo.jp/comic/6131"の連載が始まっていたらしい。何というマニアックな。可愛い女の子を表に出して一見とっつきやすそうに見せているが、しっかりR-15と書かれていることから分かるように、無料立ち読み分を見るだけでも中身はエグい。
 著者のサイト"http://ohnishikoichi.jimdo.com/"とかblog"http://blog.livedoor.jp/koichi0024/"などに作品についての言及があるが、初期のハンドガンであるピーシュチャラについての説明"http://blog.livedoor.jp/koichi0024/archives/55578078.html"があるなど、題材通りにマニアック。でも、blogに載っているハンドガンを使う動画を見ると、どこにでもマニアはいるものだと感心させられた。
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