その他、ランキングに出てくるチームの中で意外感のあるものを選ぶなら、まずはDVOAで30位と31位に低迷しているWashington、GiantsのNFC東コンビだろう。Giantsはとにかくターンオーバーを何とかしろ(3試合で13はもちろんリーグ最多)で済む話だが、Washingtonのディフェンスのダメさはどういうことだろうか。NY/Aは8.5、ANY/Aは9.5といずれもリーグ最低の成績を残しており、止められないディフェンスになっている。ドライブ1回当たりの失点"
http://www.footballoutsiders.com/stats/drivestatsdef"もGiantsが32位なのはターンオーバーのせいだと分かるが、31位のWashingtonは拙いだろう。
SRSランキングではそのWashingtonより酷い評価を受けているのがPittsburghだ。何とSRSがマイナス23.4。オフェンス、ディフェンスともまんべんなく低迷しているが、実際に拙いのはやはりオフェンスか。EPAでは31位、DVOAも27位にとどまっており、こちらの立て直しが必要。後、シーズン前にはスーパーボウル候補だったSan Franciscoもここまでのもたつきはヤバい。DVOAでは27位に低迷しているし、EPAはオフェンス(26位)、ディフェンス(28位)とどちらも絶賛苦戦中である。
逆に頑張っている印象が強いのはChicagoのオフェンスだ。トレード以来ずっと冴えなかったCutlerが現時点でDVOAプラス6.3%とそこそこの成績。ANY/Aもリーグ平均より上の6.37を記録している。Chicagoに来てずっとリーグ平均を下回っていたパス成功率が、早いタイミングのパス中心に切り替えたおかげで大幅改善。サック率も随分低い。これを見るとCutlerはShanahanのおかげでDenver時代の成績にゲタをはいていただけでなく、実はLovie SmithのせいでChicago時代の成績がマイナスを食らっていたのではないかとも思えてくる。
もちろんまだ今シーズンは3試合だけしか経過していない。今後Washingtonの成績が急回復する可能性や、Cutlerのサック病が再発する可能性はまだまだある。とはいえここまでのところ事前の予想を裏切る展開が結構多かったのは確か。なかなか面白いシーズンになるかもしれない。
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