結構長い期間NFLを見ているつもりだが、第2週が終わったところでドラ1とエースRBとのトレードが成立したってのは正直記憶にない。そう、ClevelandがTrent RichardsonをIndianapolisにトレードし、代わりに来年のドラ1を手に入れたというのだ"
http://www.nfl.com/news/story/0ap2000000246821/article"。
ClevelandがRichardsonを手に入れたのは昨年のドラフト、それも全体3位という高い位置だ"
http://www.drafthistory.com/index.php/teams/browns"。だが結局彼はこのチームで17試合298キャリー1055ヤード、平均3.5ヤードという記録を残して去ることになる"
http://www.pro-football-reference.com/players/R/RichTr00.htm"。昨年のリーディングラッシャーでまだ23歳の選手をこうまであっさり切り捨てるとは。
ただ、正直1年目の彼の成績が期待はずれであったことは否定できない。伝統的なスタッツだけでなく、例えばFootball Outsidersの成績を見ればDYARは-51でリーグ37位、DVOAは-13.3%で34位、Success Rateも43%の36位にとどまった。Advanced NFL StatsでもWPA/Gは-0.03の72位、EPA/Pは-0.06の59位となっており、やはりリーグ下位だ。
個人的に言えばRBは今や「取り替え可能な部品」になっていると考えている"
http://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/53983210.html"ので、そもそもそんな選手を全体3位で指名するのが間違いだと思う。実際、昨年のClevelandのAdjusted Line Yardsは4.03とリーグ20位"
http://www.footballoutsiders.com/stats/ol2012"にとどまっており、このラインの実力もRichardsonの成績が冴えない一因だろう。正直ランブロックの得意なガードでも指名した方が効果があったんじゃなかろうか。
ちなみにIndianapolisがドラ1でRichardsonを取ったのが賢明であるかどうか、現時点では判断がつかない。何しろIndianapolisの2012年Adjusted Line YardsはClevelandより低い3.76。今年は現時点ではリーグトップの4.83に達しているが、まだ2試合しかしていないので、どの程度実力を表しているのかは不明だ(Advanced NFLのOL-WPAでは21位になっているし)。
いやむしろ、昨シーズンのRichardsonの成績が彼の実力通りだとしたら、どう見てもBustなドラ1QBを再びドラ1に変換したClevelandの首脳陣は結構いいトレードをしたって結論になるかもしれない。だが、まあ当然ながらClevelandファンは衝撃アンド混乱アンド激怒になっているようで、いや何というかその、ご愁傷様。
そしてある意味とばっちりを食らったのがかつてNew EnglandにいたBrian Hoyer。Weedenに代わって新生Clevelandの19人目の先発QBになることが決まったんだが、Richardson Shockのおかげで話題が影に隠れてしまった。いやまあ4年プロにいてパス試投が100未満、NY/A+もANY/A+も90前後のQBなんてろくに期待できないのは間違いないだろうけどね。何というか、Matt Flynnの劣化版って感じ?
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