プレシーズンが始まった。まずはHall of Fame Gameなんだが、今年は例年より多めの7人がHall of Fameに選ばれたようだ。それにしてもAllen、Ogden、Sappといった新人の頃から知っている選手たちがHoF入りするってのは何とも感慨深い。単にこっちが年を食っただけなんだが。
こちら"
http://www.nfl.com/freeagency "には今年のFA動向についての一覧表があるのだが、プレシーズン開始前の時点で就職先の決まらなかったQBは10人いた。キャリアの長い順に並べると以下のようになる。
とはいえ、彼らは突出してダメなQBだったわけではない。特に1巡指名の3人は、むしろ1巡で指名された選手たちの中では多数派に属する選手だったと言ってもいいくらいだ。1978年以降にドラフト1巡指名されたQBのうち、最低224試投以上を記録した71人の加重平均ANY/A+は101.5。だが人数で見ると101以上の選手は26人に留まる。1巡指名QBのうち3分の2近くはこの水準にすら届いていないのだ。 一応この101を合格点とした場合、最も合格が多かったのは1983年の5人(Blackledge以外は全員合格)であり、次が2004年の3人(Eli、Rivers、Ben)。2人生み出した例は1999年(McNabb、Culpepper)と2008年(Ryan、Flacco)にとどまっており、そう考えると1999年も悪くなかった。複数の1巡QBが「合格」になったのは35年のうち4年しかない訳だし、1人以上いたのは18年。およそ2分の1の確率で1巡がbustのみになる年があったという計算だ。 Leftwichが指名された2003年はドラフト1巡QBが4人いたが、現時点でキャリアANY/A+が101以上あるのはCarson Palmer(105)のみ。YoungとLeinartが指名された2006年もCutlerがかろうじて101を維持している状態だ。1巡という高い順位で指名されながらリーグ平均以下の成績しか残せず、bustと呼ばれて消えていくQBの何と多いことか。これでは1巡でのQB指名がリスキーだと言われるのも仕方ない。
そしてプレシーズン開幕後、彼らのうちVince YoungがGreen Bayの仕事にありついた。と言ってもRodgersのバックアップだからほとんどプレイの機会はないだろう。そもそも彼は2012シーズンに1回もプレイしていないわけであり、職にありついたとはいえ今なおプロに残るか否かのボーダーラインに位置していることに変わりはない。NFLの世界はなかなか厳しいものだ。
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