Football Perspectiveに面白い指摘があった。NFLでは時代が新しくなるに連れてインターセプトが減っていることはよく知られているが、一方でインターセプトされたものがPick Six、つまりリターンTDになる比率は時とともに上昇しているというのだ"
http://www.footballperspective.com/interceptions-are-much-more-likely-to-be-returned-for-touchdowns-now/"。グラフを見るとまさにその通り。1980年代までインターセプトがPick Sixにつながる割合は、たまに8%超という高い年もあったもののおおむね4%前後が通常だった。しかし90年代以降にこの比率は急上昇。今では10%前後が当たり前となり、2012年は驚愕の15%に達した。
なぜこうなっているのか。いくつかの説が提示されている。ショートパスが増えたためインターセプトされるとリターンされやすくなった。自陣エンドゾーン近くでもパスを投げる比率が高まった。インターセプトが減ったためインターセプトされた時の対応について練習が減ってしまった。カバー2が影響している。FBが減ってTEがパスコースに出るようになりタックルできる選手が減った。エトセトラエトセトラ。2012年に関しては極めて若いQBが増えたせいではないかとの意見もある。
面白い現象ではあるが、Pick Sixが滅多に起きない現象であることを踏まえるなら、その理由を探り出すのは簡単ではなさそう。それでも比率が高まっていること自体は否定しづらい。2012年だけ取り上げるならたまたま高い数字が出たと見て問題ないんだろうが、1990年から続く傾向はそれ以前とは変化が起きていることを示していると考えるべきだろう。昔に比べてショートパスが増えているのはY/Cを見ても分かる(1989年の12.8は2012年には11.6になっている)し、やはりそれが原因なんだろうか。
コメント