バンドデシネ

 フランスでマルボ将軍の回想録をネタ元にしたバンドデシネ(漫画)が出版されていたのだが、このほど最終巻である第7巻が発売され、めでたく完結した模様"http://www.bd-marbot.net/"。丸7年を要したわけだが、終わって何よりである。
 こちら"http://www.editionspersonnelles.com/pdf/MARBOT_T1-preview.pdf"に抜粋が載っているが、フランスのバンドデシネはアメコミ同様、基本オールカラーだ。絵柄も日本の漫画とは随分と雰囲気が違う。正直フランスのバンドデシネについて詳しく語れるような知識はないのだが、日本とは異なる文化に基づくものだろうとは思う。
 説明文によれば第1巻は1799年9月から1800年6月まで、つまりマセナがジェノヴァを引き上げたあたりまでが舞台のようだ。第2巻は1800年11月から1804年の12月、つまりナポレオンの戴冠式まで。第3巻は1805年10月から1806年12月、ポーランド戦役の初期段階まで。第4巻は1807年2月から1808年12月のスペイン戦役途中まで。第5巻が1809年2月から1811年10月、第6巻が1812年2月から1813年10月、そして第7巻が1815年の6月17、18日となっている。
 こちら"http://www.editionspersonnelles.com/pdf/MARBOT_T4-preview.pdf"にはアイラウ戦らしき描写がある。最後の方で士官(大尉)と部下たちが会話しているシーンがあるが、誤訳覚悟で適当に翻訳すると以下のようになるのではないかと思う。
 
「立て、顔を上げろへたれども! 諸君、我が部隊はロシア軍正面に戦列を組んで前進する! 神かけて命令に従え!」
「無理です大尉どの、ロシア軍は多すぎます! これ以上、兵たちを前進させることはできません!」
「それがどうしたってんだ、中尉!」
「戦闘が長引きすぎています! 彼らはパニック寸前です!」
「ふざけるな! 持ちこたえるか死ぬかだ! 立て! 砲弾の前で寝ているんじゃねえ!」
 
 他にもこちら"http://www.bedetheque.com/Planches/PlancheA_183311.jpg"ではワーテルローにおけるナポレオンも描かれていたりする。アワーズ掲載の漫画もいいが、こういうのも面白いかもしれない。フランス語が読めたなら、だが。
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

トラックバック