祖国は危機にあり(La patrie en danger) 関連blog
NFL week16
2012
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12
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26
NFL
スポーツ記事の中には試合の結果を伝えることに主眼を置いた定型的な記事がある。海外ではAPあたりがよく流している記事だが、あまりに定型的なのでいっそアルゴリズムで自動生成できるんじゃないかという話があり、実際に米国ではそうした取り組みがなされている。代表例がNarrative Science"
http://www.narrativescience.com/services/publishing-and-media/
"やAutomated Insights"
http://automatedinsights.com/products_and_solutions#prod-sol-stories-articles
"で、ボックススコアなどのデータがあればそこから自動的に記事を作り上げてくれる仕組みだ。
後者は実際にファンタジーフットボールのrecapを自動生成する取り組みもやっているそうだ"
http://automatedinsights.com/fantasy_recap
"。米国ではファンタジーフットボールをやっている人間はやたらと多いし、それらの全てのrecapを手動で作成するのは無理だろうが、それもアルゴリズムに任せればOKって訳だ。別にファンタジーフットボールだけでなく、ファンタジーベースボールやファンタジーサッカーでもボックススコアさえあれば同じものは作れるだろう。この業界なら既存のスポーツ記者と競合することもないため、容易にシェアを広げられそうだ。そしていずれはスポーツ記者の領域に入ってくることもあり得る。
とはいえこうしたことができるのはあくまで定型記事のみ。スポーツコラムなど記者の文章力が問われるような分野においてはまだまだ人間にはかなうまい、と思っていたら何とスポーツコラムまで自動生成できるようになった"
http://www.advancednflstats.com/2012/12/my-gift-to-football-columnists-sports.html
"。チームの勝敗、及び焦点を当てる選手名さえ入れれば"
http://wp.advancednflstats.com/sportsColumnGeneratorShell.php
"、簡単にスポーツコラムができてしまう優れものである。これでいよいよスポーツ記者の仕事はなくなり、路頭に迷う記者が大勢出てくることになる。
……というのはもちろん冗談。Advanced NFL Statsが作った上のページは、スポーツコラムなるものの内容が紋切り型になっていることに対する皮肉だろう。よく見かける言い回しを集めればそれでスポーツコラムができあがるってのは、前に話題になった「J-POPジェネレータ」"
http://b.hatena.ne.jp/entry/jpop.mbtl.net/
"と同じ種類のジョークである。ジョークを説明するのが野暮ってことは分かっているが念のため。
今週の各種ランキングではいよいよSeattleがクローズアップされてきた。Football OutsidersのDVOA"
http://www.footballoutsiders.com/dvoa-ratings/2012/week-16-dvoa-ratings
"とPro-Football-ReferenceのSRS"
http://www.pro-football-reference.com/years/2012/
"はいずれもSeattleがトップ。Advanced NFL StatsのGWP"
http://www.advancednflstats.com/2012/12/team-efficiency-stats-week-17.html
"でもSeattleはSan Franciscoに迫る3位となっている。いまだにNew EnglandがトップにいるのはBetting Market Analyticsのランキング"
http://bettingmarketanalytics.blogspot.jp/p/ticker-nfl0.html
"くらい。2週間前とはえらい違いだ。
プレイオフレース"
http://www.nfl.com/playoffs/playoff-picture
"はAFCでもうメンバーが確定。上位と下位の力の差が大きいカンファレンスだけに仕方ないかもしれない。NFCではWashingtonが驚きの地区首位。既に消えたと思われていたMinnesotaがここに来て盛り返している。残る2つのいすを巡っては他にChicago、Dallas、Giantsが争っている状態。ほんの2週間前に多分大丈夫だろうと言われていた"
http://www.footballoutsiders.com/quick-reads/2012/week-14-quick-reads
" ChicagoやGiantsが消えれば、これは一応大逆転となるんだろう。Minnesotaの相手は厄介なGreen Bayだし、Washingtonは地区優勝を争うDallasと戦うので、そう簡単にはいかないだろうけど。
新人QBたちの中ではいつの間にかWilsonの評価がだだ上り。DVOA"
http://www.footballoutsiders.com/stats/qb
"ではBrady、Mannning兄、Rodgersに次ぐ4位に顔を出している。Griffinが9位、一時は新人王に最も近いとも言われていたLuckが20位だ。一方WPA/G"
http://wp.advancednflstats.com/playerstats.php?pos=QB
"ではLuck5位、Griffin8位、Wilson13位と順序が逆になる。ANY/AならGriffinは2位だがスケジュールの厳しいWilsonが7位と奮闘している。いずれにせよ今年が過去にないほど新人豊作年であったことはもう疑いようがないだろう。
一方、冴えない結果に終わったのはRiversでANY/A+は92。彼のキャリアでこの数値が100(リーグ平均)を下回るのは初めてだ。昨年105を出して復活の兆しかと思われたCutlerは結局90に下がっており、今や凡庸なQBに成り下がった。一方Vickは93だが、こちらは過去数年が異常値だっただけで、これでようやくAtlanta時代のVickが戻ってきただけ。そろそろ彼も控え以外の仕事がなくなる頃だろう。超一流に手が届くかと思われたEliは105と一流半に逆戻り。逆にRyanは117と新人年以来の爆発を見せており、次に超一流を目指す候補になりそうな勢いだ。
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