ターンオーバーとディフェンス

 以前、インターセプトについてQBごとに能力差がありそうだとの分析をしたことがある"http://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/53518900.html"。ではディフェンスがインターセプトを奪う能力という点ではどうだろうと思い、2002から2011シーズンを対象に調べてみた。この期間、ディフェンスは平均して1シーズンに16.12個のインターセプトを奪っている。この16個という回数を参考にしながら分析してみよう。
 過去10年、シーズン16個以上のインターセプトを奪った年が何回あったかをチームごとに調べる。数の多いチームが少ないチームが、平均的(5回前後)のチームより明らかに多ければ、そこには偶然で説明できない要素があると見ていいだろう。逆に分かりやすいベルカーブになれば、基本的にAチームとBチームのディフェンスによるインターセプト数の差は偶然によるものとみなせるだろう。
 結論から言うとこの数字は綺麗なベルカーブを描いた。最も多い5回を記録したチームが10チーム。4回と6回がそれぞれ5チームで、これだけで全体の3分の2近くを占める。2~3回と7~8回はそれぞれ6チームあり、1回以下や9回以上のチームはない。要するにディフェンスのインターセプトは、QBとは異なり、チーム別に見てもやはり偶然によるものと考えられるのだ。
 もちろん10年もあれば多くのチームで選手やコーチが入れ替わっており、それが各チームで平均への回帰をもたらし、ベルカーブを描かせている可能性はある。QBの場合は個人単位でデータが出てくるため、偶然ではない個人の能力が数字に表れるが、ディフェンスというチーム単位で、なおかつ10年という長い期間になれば、こうなるのも当然かもしれない。インターセプトだけでなくファンブルリカバーも含めたターンオーバー全体で見ても、大雑把に同じ傾向だ。
 
 では、こちら"http://fifthdown.blogs.nytimes.com/2012/12/13/week-15-n-f-l-game-probabilities-patriots-are-true-outliers/"で書かれていたような、強力なパスオフェンスを抱えるチームほど相手からインターセプトを奪いやすいという指摘は間違いなのか。そうとも言い切れない。過去10年においてパスTDが30を超えたような強力パスオフェンスを抱えたチームが相手から奪ったインターセプト数を調べると、平均が18.36となった。リーグ全体より2回ほど多い計算だ。
 パスオフェンスの強さがディフェンスによるインターセプトの多さとある程度相関がある可能性は否定できない。しかしこれがファンブルリカバーになると平均は11.53。リーグ平均が11.35なので、ほとんど同じ数字だと言っていい。今シーズンのNew Englandのファンブルリカバーが多いのは、彼らのオフェンスの強さと関係しているのではなく、単なる偶然と見ていいだろう。何しろNew Englandのファンブルリカバーは、過去10年で最も多かった年でも16回。既に19回に達している今年の数値は異常値だと考えられるし、この数字が将来続く保証はない。
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