ランキング色々

 Advanced NFL Stats"http://www.advancednflstats.com/"にはいろいろと面白いサイトへのリンクがある。たとえばBetting Market Analytics"http://bettingmarketanalytics.blogspot.jp/"というサイトでは、これまた独自のランキング"http://bettingmarketanalytics.blogspot.jp/p/ticker-nfl0.html"を出している。
 このランキングはゲーム関連のスタッツを使ったものではない。ギャンブル用に使われるハンデを利用して算出したものだ"http://bettingmarketanalytics.blogspot.jp/p/methodology.html"。そのランキングでトップにいるのはNew England。ブックメーカーの評価でも現在はNew Englandが最強になっているものと思われる。
 New Englandを1位にしていないランキングはないのか。あることはある。たとえば私がいつもよく使うANY/Aを使ったランキング。オフェンスANY/AからディフェンスANY/Aを引いた数字を使ってランキングをするとトップはDenver(+2.56)になり、以下San Francisco(+2.23)、Seattle(+2.22)が続く。New Englandは5位(+1.29)だ。オフェンスとディフェンスのNY/Aの差になるともっと酷く、New Englandは13位(+0.15)まで陥落するほど。
 もちろん、Advanced NFL StatsのGWPもしかり。San Franciscoが2位、New Englandが6位となっている。その数字を使った今週の試合予想ではSan Franciscoの方が有利になっている"http://fifthdown.blogs.nytimes.com/2012/12/13/week-15-n-f-l-game-probabilities-patriots-are-true-outliers/"。だが本文を読むと実は違うことが書かれている。
 New Englandディフェンスは非常にターンオーバーが多く、それがディフェンスの効率を高めている。そのターンオーバーの多さは破壊力のあるオフェンスによってもたらされたものだ。攻撃力のあるチームはインターセプトを奪う率が高く、それが数字以上にディフェンスを強くしているという話だ。だから次の試合は数字とは別にNew Englandが勝つ可能性が高いと文中では指摘している。
 しかしこの説明も十分とは思えない。今シーズンについて言えば、NEディフェンスによるターンオーバーの中心は実はファンブルリカバー(リーグトップの19個)だからだ。何しろ相手にファンブルを強いた回数がリーグトップの35回に達しており、このやたらと多いファンブルフォースこそがディフェンスの重要な数字であることは否定できない。そして、インターセプトならともかく、ファンブルフォースが「大量点の取り合いを演じるため無理な攻撃をした結果だ」と言われても今一つ説得力には欠ける。今年のNew Englandの強さが何によってもたらされているのか、もう少し考えてみるべきなんだろう。
 
 あとこういう面白い記事"http://www.footballperspective.com/matt-schaubs-primtime-problem-is-in-the-eye-of-the-beholder/"もある。SchaubやCampbellはなぜか夜間の試合で成績が大きく落ち込んでしまうという分析だ。母数の問題があるのでこの分析が正しいかどうかは分からないが、こういう視点で調べることを思いついただけでも大したもんだと思う。
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