MIKUMENTARY

 例のバーチャルアイドル"http://www.crypton.co.jp/miku"について、前に海外でドキュメンタリー制作の動きがあると書いた"http://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/53088642.html"が、どうやら制作した映像の公開がこれから始まるようだ。サイト"http://taraknight.net/Projected-A-MIKUMENTARY"ではNew York Comic Conで公開されたTeaser Trailer"http://www.youtube.com/watch?v=ckjOdS9USlo"がアップされている。
 Trailerでは初音ミク現象にかかわる様々な関係者の発言が流されている。サイトを見るに、最初の方で「音楽をつくるソフトウェア」と言っているのはクリプトンの伊藤社長だろう。informational documentaryではなく、fellow artistの視点から描いたものになるようで、2013年の間にあわせて12本のエピソードを公開するとしている。インタビューの対象者は伊藤社長の他には製作者であるアゴアニキ、超電磁P、Dixie Flatline、米国公演で司会をやっていたダニー・チュー、後はファンや学者など。
 ドキュメンタリーを作るタラ・ナイト"http://theatre.ucsd.edu/people/faculty/TaraKnight/"は留学生として1年ほど東京の近くで過ごしたことがあるそうで、今はカリフォルニア大サンディエゴ校に勤めている。つまり学者としての視点でまとめたドキュメンタリーになると見ていいんだろう。まあ学者といっても色々だし、キャリアを見る限りどちらかというと学問というよりは芸術寄りな人物に思えるが、対象がHatsune Miku phenomenonとなっているので、芸術性を追求するタイプの作品にはならないだろう。
 で、いつものことだが間違った情報がまたもや発生。大学の先生が作るはずなのに、なぜか日本では「ハリウッドで初音ミクさんの映画化」"http://vippers.jp/archives/6678348.html"という話に捻じ曲がり、タラ・ナイトは学者ではなく「監督」と呼ばれ、そしてデマッター経由で話が拡散した"http://topsy.com/kanasoku.blog82.fc2.com/blog-entry-26224.html"。ハリウッドはロサンゼルスにあるのでサンディエゴ校のタラ・ナイトとは無関係だろうに。
 なお、同じNYCCでは初音ミクの英語版"http://www.youtube.com/watch?v=Sg-6o-ja48E"や、Kaitoのアペンド"http://www.youtube.com/watch?v=lFOUZ_eWewI"とか英語版"http://www.youtube.com/watch?v=V4a2gW-JlCQ"も公開された模様。英語版は随分前から話はあるもののいつまでも発売されないため、今回も正直どうなるかは不明。伊藤社長のインタビュー"http://www.jpopgo.co.uk/jpg/?page_id=4270"(日本語訳"http://b.hatena.ne.jp/entry/togetter.com/li/389271")でアジア圏以外の人気については慎重な発言をしていることも踏まえるなら、あまり期待しないで待つ方がいいんだろう。
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