NFL week1

 NFLは第1週が終了。この時点で勝ち負けはあまり意味がないような気もするが、一応DVOA予想"http://www.footballoutsiders.com/dvoa-ratings/2012/2012-dvoa-projections"と比べてみると、予想的中が16試合中9試合とあまり的中率はよくなかった。アップセットが多かったと見てよさそうだ。
 選手のスタッツも現時点ではあまり意味がないんだが、その中でおもしろかったのがWashingtonのGriffinだ。26試投19成功320ヤード、2TDでサックは1回9ヤードというこの数字は、ルーキーの開幕試合としてはおそらく「最も成功した例」と言っていい。1978年以降、開幕戦で10試投以上を記録したルーキーの成績をPro-Football-Reference"http://www.pro-football-reference.com/"で調べてみると、Griffinのレーティング139.9はこれまで最高だったRyanの137.0(2008年)を上回っているし、ANY/AでもGriffinの13.0に対してRyanが12.6だった。
 今年のリーグ全体でもレーティングは現時点でトップ。こっちも2番手はRyan(136.4)だ。復活のManningはさすがの129.2、若手ではPonderが105.5、Bradfordが105.1を記録するなど、レーティング100超が12人もの多数に達している。もちろん試合数が増えればもう少し「平均への回帰」が進むとは思われるが、今年もパスインフレが進みそうな予感を覚える開幕週だったと言えそうだ。
 
 ちなみにこちら"http://d.hatena.ne.jp/pal-9999/20120911"のblogでは、サッカーチームの成績と年俸との相関性をいくつかのリーグで計算している。それによれば相関性はおよそ0.7程度。選手年俸が高いチームほど強いという、実にわかりやすい結果が出てくるのだそうだ。一方、かなりキツいサラリーキャップを採用しているNFLはそうはいかないだろう、と思うのだが、実際に調べてみたことはなかったのでちょっとチェックしてみた。
 使った年俸はこちら"http://www.osmguy.com/2011/12/2011-nfl-payrolls-by-team/"。NFLはサラリーキャップによって年俸に使える上限が決まっているだけではなく、下限にも一定の縛りをかけている。そのためチームの年俸総額はサッカーなどに比べればほとんど差はない。そして相関性も0.19程度と、ほぼ無関係な水準。サラリーキャップをどの程度下回っているかはNFLにおいて勝敗とは関連しないようだ。予想通りと言える。
 ではNFLにおいて、クラブの順位を予測する「無難なやり方」としての年俸総額に代わるようなものはあるのだろうか。少なくとも現時点で相関性0.7という高いレベルの指標はまだ見つかっていないと思う。たとえばDVOAでいえば、高い年には0.7超もあったがそれは例外にすぎず、大半のケースで0.6を下回っているのが実情だ"http://www.footballoutsiders.com/dvoa-ratings/2012/final-2011-dvoa-ratings"。年俸に代わる無難な予測指標があるのかどうか、興味深いところだ。
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