改変

今更感満載だが、やりたくなったのでやってしまおう。
 

ワーテルローの戦場で迎えた英蘭連合軍との戦い
ネイ元帥が暴走、敵にプロイセン軍も来援し惨敗だった
日没を背に響く兵士の悲鳴、どこからか聞こえる「sauve qui peut」(みんな逃げろ)の声
逃走を始める兵たちの中、フランス皇帝ナポレオンは独り馬車で泣いていた
イタリアで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できる部下たち・・・
それを今のフランスで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」ナポレオンは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、ナポレオンははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たい座席の感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってパリを守らなくちゃな」ナポレオンは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、ナポレオンはふと気付いた
 
「あれ・・・?兵士たちがいる・・・?」
馬車から飛び出したナポレオンが目にしたのは、地平線まで埋めつくさんばかりの兵だった
千切れそうなほどに軍旗が振られ、地鳴りのようにラ・マルセイエーズが響いていた
どういうことか分からずに呆然とするナポレオンの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「君、左翼は俺の担当でいいんだな」声の方に振り返ったナポレオンは目を疑った
「ラ・・・ランヌ?」 「どうしました陛下、居眠りでもしていたんですか?」
「ベ・・・ベルティエ?自殺したはずじゃ」 「義兄さん、かってに参謀長を殺さないでください」
「ミュラ・・・ 」 ナポレオンは半分パニックになりながら戦場を見下ろした
第1軍団:ベルナドット 第3軍団:ダヴー 第4軍団:スールト 第5軍団:ランヌ 予備騎兵:ミュラ 親衛隊:ベシエール
暫時、唖然としていたナポレオンだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
セギュールから望遠鏡を受け取り、ツーラン高地へ全力疾走するナポレオン、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
 
翌日、セント=ヘレナ島で冷たくなっているナポレオンが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
 
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