ギブスン曰く

 LA Timesに例のバーチャルアイドル"http://www.crypton.co.jp/cv01"の話が載っていた"http://www.latimesmagazine.com/2012/06/i-sing-the-body-electric.html"。それ自体はもう珍しくもなくなっているが、その中にWilliam Gibsonのコメントが使われている部分がある。以下そこのところだけ訳してみる。
 
「では高度にデジタル化されたロボポップの時代において、ミクは次の論理的段階と言えるのだろうか? 我々が完全に人工的なポップ人格へ向けて衝突するまでにどれくらいかかったのだろう? SF作家のウィリアム・ギブスンは『Wikipediaにある初音ミクの項目は、まるであり得ないほどクールな80年代SFの失われた工芸品のようだ』と指摘する。
 1996年の小説『あいどる』で仮想のメディアスターに関して記したギブスンは、彼女を名声の進化における新たなステージと見ている。『ミクは何より基本的にあらゆる名声の仮想的な本性であり、名声が常に個人的本性から離れて存在する状態と言える。ある人物の名声は実際には他の者たちの中にも存在している。実になぞめいた状態だ』」
 
 翻訳が悪いといわれればそれまでだが、正直ギブスンが何を言いたいのかよく分からん。取りあえず、初音ミクという単なるソフトウエアが、何やらもっともらしい言論のネタになるところまで成長したってことは確かなようだ。実際、記事中には複数の学者が顔を出し、議論の権威づけを行っている。
 その1人がカリフォルニア大サンディエゴ校のタラ・ナイト。どうやらミクに関するドキュメンタリーをネット上で作ろうとしているようで、サイトも準備されている"http://taraknight.net/Projected-A-Mikumentary"。何を作ろうとしているのかは不明だが、取りあえず12月完成を目指しているらしい。まだまだ関心は広がりつつある段階ってことだろう。
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

トラックバック