プロスポーツ選手

 少し前になってしまったがJunior Seauが自殺した。1990年ドラフト1巡選手であり、私自身も全盛期からよく見ていた選手だ。特にSan Diego時代の彼は間違いなく超一流のLBであった。流石に晩年、New Englandに来た時にはもうかつての輝きはなくなっていたものの、それでも2007年には3.5サック、58タックルを記録したんだから大したものだ"http://www.pro-football-reference.com/players/S/SeauJu00.htm"。RIP。
 それにしても気になったのがこちらの記事"http://stlouis.cbslocal.com/2012/05/02/8-members-of-chargers-super-bowl-team-have-died/"。1994年シーズンのSan Diegoの選手たちが死亡したのは、実はSeauでもう8人目という話なのだが、この記事は色々と考えさせられる部分がある。
 後半のの3人については不運ではあるものの特に問題はない。事故や落雷で3人も死んでいるのは残念ではあるが、こうした事故は一定の確率で起きるものだし、特にNFL選手だから事故に巻き込まれたわけではなかろう。事故は老若男女関係なく人を死に至らしめる要因となり得る。
 しかし前半5人についてはそうは言えない。彼らの死は事故ではなく、薬物の過剰摂取や自殺(Seau)のような特殊要因と、そして実に3人の命を若くして奪っているのが心臓の病気だ。彼らの死に、果たして現役時代の選手としての生活が影響していなかったと言えるだろうか。
 バルクアップを求められるアメフト選手の心臓に、通常の人より多くの負荷がかかっている可能性は否定できない。もちろんスポーツ選手なら誰でもある程度心臓に負荷をかけていると思うが、それにしても45歳より前にこれだけの命を奪うのはかなり問題だ。NFL選手として身体にかかった負担が、引退後に彼らの寿命を削った可能性はないのだろうか。
 薬物の過剰摂取で死去したWhitleyは現役時代から薬物規則違反で出場停止を食らったことがある"http://sports.espn.go.com/nfl/news/story?id=3395632"。この記事によれば彼が摂取していたのはメタンフェタミン、即ち覚醒剤だ。彼が覚醒剤に頼ったことが、プロ選手であったこととどのような関係があったのかは不明だが、結局彼が薬物中毒から抜け出せなかった様子は窺える。
 そしてSeau。自殺した彼に関しては脳に関するダメージが影響した可能性を指摘する声もある"http://blogs.findlaw.com/tarnished_twenty/2012/05/junior-seaus-death-similar-to-another-ex-nfl-stars-suicide.html"。以前から脳震盪に対する規制が強まっていたが、引退後の自殺が相次ぐようなら今後はもっと脳へのダメージに対する影響を抑えようとする規則が増えるかもしれない。
 いずれにせよ、何度も言っているように我々が見ているのは現代の剣闘士競技だ。もちろん、20世紀初頭の防具が使われていなかった時代のように、シーズン中に何人も死者が出ているような野蛮な時代からは随分改善しているものの、それでも肉体を削りながらの見世物であることは否定できない。選手の安全確保に向けた対策は、これからも色々と導入されるのだろう。
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