スタッツ関連サイト

 アメフトスタッツ関連で面白いblogを発見した"http://codeandfootball.wordpress.com/"。色々と書かれているが、特に面白いのがプレイオフの予測手法だ。プレイオフの予測に関してはレギュラーシーズンと同じ方法では無理というのがその主張。追加的な要素を考慮に入れることで、予測性能を高めることができるのだそうだ。その追加的要素とは即ちスケジュールの厳しさ、及びプレイオフ経験だという。
 具体的にはこのページ"http://codeandfootball.wordpress.com/2011/04/25/predicting-playoff-wins-in-the-nfl-what-factors-are-important/"と、それをリファインしたのがこちら"http://codeandfootball.wordpress.com/2012/02/09/the-cf-nfl-playoff-model-what-it-says-about-previous-playoff-experience/"。そして、この計算方法だとGiantsはプレイオフでずっとFavoritesだったという"http://codeandfootball.wordpress.com/2012/01/15/2011-season-conference-championship-round-ny-giants-favored-throughout-playoffs/"。
 プレイオフの経験をどう数値化して予測に織り込んでいるのかは不明だが、スケジュールの厳しさはPro-Football-ReferenceのSimple Ranking System"http://www.pro-football-reference.com/blog/?p=37"に基づいたものを使っているようだ。そして、2011シーズン"http://codeandfootball.files.wordpress.com/2012/01/2011_stats_week_17.jpg"のプレイオフ出場チーム中、スケジュールが最も厳しかったのがGiants(+1.96)。対戦相手だったAtlanta(+0.28)、Green Bay(-1.21)、San Francisco(-1.13)、New England(-1.42)のいずれよりも厳しいスケジュールを勝ち上がってきたのだ。
 厳しい試合が多いとレギュラーシーズンの成績はそれだけ下がってしまう。だが、プレイオフの相手はいずれも厳しいところばかり。プレイオフに入ればスケジュールの厳しさで補正をかけたデータを見なければ試合の予想はできない、ってことだろう。実は2007シーズンもスケジュールの厳しさを見ればSuperbowlのFavoritesはGiantsだった"http://codeandfootball.wordpress.com/2012/02/04/playoffs-arent-the-regular-season/"とまで言っている。
 問題もある。分析対象としているのが2001シーズン以降に限られており、対象試合数が少ないことが一つ。データの正確さに不安がある。また、基本的に得失点差を重視した分析をしているが、前にも見た"http://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/52793284.html"ように得失点差が時に実力を正確に表さないケースもあると思われる。
 特に前者は深刻になりかねない問題点で、2000シーズンではAFCで最も楽なスケジュールだったBaltimoreと、NFCで2番目に楽なスケジュールだったGiantsがSuperbowlでぶつかっているし、1999シーズンには-5.9と超弩級に楽なスケジュールに恵まれたSt. Louisがそのまま優勝している。きちんと過去まで遡って検証した方が、説得力が増すのは確かだろう。
 
 後はドラフトに関する考察"http://codeandfootball.wordpress.com/2011/04/01/how-do-winning-teams-actually-draft/"もなかなか面白かった。ドラフトで重要なのは何よりも数。そして1巡よりも2巡や3巡、さらにずっと下位での指名に注意をはらうべきだとの結論だ。実際、こちらの表"http://codeandfootball.files.wordpress.com/2011/04/draft_positions_by_team_1994_2010_v3.jpg"を見ると、1年あたりの平均ドラフト数が多い上位5チームは全て勝ち越している。逆に下位5チームで勝ち越しているのは1チームのみ。トレードダウンしまくって指名数を増やしているNew EnglandやPhiladelphiaの戦術は、これを見る限り正解で、逆にドラフト権を譲りまくったWashingtonは間違っているということになる。
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