ジョミニ本2巻

 ジョミニのHistoire critique et militaire des campagnes de la Révolution, Tome Second"http://books.google.com/books?id=TVEUAAAAYAAJ"の翻訳完了。第1巻を訳し終えたのが年初"http://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/51572734.html"だったから、ページ数がそこそこ(384ページ)だった割にはいいペースか。うん、この1日1ページというペースは私の肌にあっているようだ。
 第2巻は1792年の戦役について描いている。内容はいろいろだが、たとえばモンテスキューによるサヴォワ侵攻についてこれほど詳しい記述は見たことがない。どこまで正確なのかはともかく、中身については読んでよかったというべきだろう。第1巻では多かった外交や政治に関する記述よりも戦争そのものが中心になっているという点も翻訳のうえではやりやすかった。
 といっても面倒な点がないわけではない。最大の問題は軍事史に力点が移るにつれて細かい地名が頻出するようになったこと。一応google mapを参照しながら訳しているんだが、地名が現地語ではなくフランス語で書かれているため混乱することが多い。そもそも地名自体が変化しているとか、変わっていなくてもgoogle mapでは当該地名が掲載されていない例があるなど、混乱の元は他にもたくさんある。特に河川の確認はgoogle mapでは難しい。軍事史を理解するうえには地図は必須なんだが、必ずしも満足いくレベルの理解を得られるまでには至らなかった。
 ジョミニ本には地図を掲載した巻もあるらしいんだが、何しろgoogle bookは閉じ込んである地図を広げることなくスキャンしているので役に立たない。gallicaのように地図を広げてスキャンしているサイトもあることはあるんだが、解像度が低くてあまり使えないうえにそもそもジョミニ本はgallicaには入っていない。
 とはいえこうした地名問題は別にジョミニ本だけに限った話ではないことも確か。Nafzigerの本なども細かい地名がやたらと出てくるため、付属の地図を見ても分からないケースがしばしば生じたりしている。多分これからも何度も同じ問題に頭を悩ませることになるんだろう。
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