NFLは全チームが9試合以上を消化、つまり折り返し点を過ぎて後半戦に入った。今週はいつものランキングではなく、単純な勝ち負け"
http://www.nfl.com/standings"を見ながら適当に思いついたことを書いていこう。
まず目立つのがAFCのグダグダぶり。現時点で2敗未満のチームはもう一つも残ってない。NFCに無敗のGreen Bay、1敗のSan Franciscoがいるのに比べると、強豪チームのもたつきぶりが目立つ。特にかつてのAFC4強はガタガタで、Indyはいまだに0勝、San Diegoは負け越し。New EnglandとPittsburghはとりあえず地区首位にいるものの、2位以下との差がほとんどない状態だ。とても強いチームとは言えない。
AFC東ではNew Englandにスイープを食らったJetsが少し厳しくなった感じ。BuffaloもNew Englandとアウェイでの試合を残した状態で1ゲーム差をつけられており、これまたあまり強いとは言えない。でもNew Englandももたつき具合は似たようなものだし、勝ち上がってもプレイオフから先が厳しそうな印象のチームしかない。
AFC北は一応Pittsburghがトップだが半ゲーム差でBaltimoreとCincinnatiがついてきている。PittsはそもそもSeattle、Indy、Arizona、Jacksonvilleといった楽なスケジュールでこの位置にいることが問題だ。おまけに地区内では負け越している。Baltimoreはともかく、新人QBのCincinnatiにここまで食い下がられるとは思っていなかっただろう。
AFC南ではManningがいなくなっただけで崩壊状態にあるIndyが目立つ。失点が両カンファレンス通じて最多であるのは、Manningがオフェンスだけでなくディフェンスまで支えていたことを示す証拠(Manningで先制すれば相手にパスを強いることができるという理屈で対パスに特化したディフェンスを作ってきた)だろう。代わりにリーグ参戦10年目にしてようやくプレイオフが見えてきたHoustonがトップに来ている。
AFC西ではこれまた苦節云年のOaklandが首位、といっても得点より失点の多い首位なのであまりほめられたものではない。むしろ地区内では最も得失点差がいい(とはいえマイナス12点)のSan Diegoがそれでも首位を取れないあたり、相変わらずNorvの呪い発動中という印象がある。かわいそうなのはRivers。この数年、NorvでなければどこかのタイミングでSuper Bowlに出てもおかしくないだけの成績を残してきたのに、今年は不調でいまやグダグダだったはずのDenverやKansas Cityにまで並ばれている。
NFCに目を転じると東は予想外のGiants首位。Dallasもいつの間にか勝ち越し、ドリームチームとかいわれていたところが最下位争いの真っ最中だ。Washingtonが定位置なのが何とも言えないところだが、それを除けば波乱含みで面白いとも言える。
NFC北はGreen Bayの連勝がとこまで続くかが興味深い。にしてもこれだけパスディフェンスが駄目にもかかわらずここまで勝ち進んでいるってことは、それだけRodgersが確変状態にある証拠だろう。ただ、そういう流れはどこかで断ち切られるのが普通。優勝まで突き進みたいのならパスディフェンスをどうにかすべきなんだろう。あとこちらもいつの間にかChicagoがDetroitに並んでいた。
NFC南はあまり面白くない展開。New Orleansの首位、Atlantaの2位、Carolinaの最下位など、どう見ても違和感のない順番だ。Tampa Bayについては事前にもう少し期待していた向きもあるかもしれないが、ここまで得点力に欠けるチームではいかんともしがたいだろうな。
そしてお笑いNFC西。現時点で首位San Franciscoと2位との差は何と5ゲーム。このままゲーム差が縮まらなければあと3週で優勝が決まってしまう。うっかりゲーム差が広がったり、あるいはタイブレークの条件が整ってしまえば2週後、つまり11月中にプレイオフ決定だ。まあさすがに2週後のアウェイでのBaltimore戦はBaltimoreが意地を見せてくれると思うが、にしても酷い地区だこと。
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