アメフト世界大会1

 NFLの労使交渉がクライマックスを迎える中(こちら"http://www.nfljapan.com/headlines/22251.html"によれば15日までにケリをつけないとプレシーズンゲームの通常開催が難しいらしい)、オーストリアで4回目となるアメフト世界大会が始まった。開幕戦は前回優勝の米国と、オセアニア代表オーストラリアの試合、なのだがまあ大方の予想通り酷い結果に"http://www.americanfootball2011.com/en/schedule/usa-aus/"。61対0ってのは、戦前にあった某NFL Championship"http://en.wikipedia.org/wiki/1940_NFL_Championship_Game"よりマシだとはいえ、あまりに一方的すぎる。
 スタッツはもっと凄く、トータルヤードがオーストラリア75に対して米国は573。オーストラリアが最もヤードを稼いだのは実はキックオフリターンだった(10回195ヤード)という、笑えない状態になっている。むしろこの状態でオーストラリアが5回もFD更新をしていることに驚くべきかもしれない。ランやパスの数字にまで踏み込む意味がほとんどなく、ドライブチャートを見ても米国が11回のドライブで9連続TDを決めており、とにかく圧倒的。そもそも1回のプレイで平均獲得ヤード10.6ではそりゃ止まらんわな。
 ドライブの平均スタート位置を計算するとオーストラリアが29、米国が32で実はSTには意外に差がない、と言いたいところだがそうは行かない。実は2回目のドライブは米国がパントブロックし、敵陣26ヤードで拾ったボールをそのままエンドゾーンまで持ち込んでいるのであり、このビッグプレイを入れればSTもやはり米国が強かったと見なすべきだろう。ただ、前回大会のようにSTだけでバカスカ点を取りまくるほど圧倒的ではなかったようだ。
 
 続いて同じグループAのドイツ対メキシコ"http://www.americanfootball2011.com/en/schedule/ger-mex/"が行われたが、これが意外な接戦となった。まず1QにメキシコがパスでTDを取り、続く2QにもFGを決めて10点リード。しかしその後、ドイツがTDを取り返して3点差に。後半に入ると3QにメキシコがSFを奪って点差を5点に広げるが、4Qで何とドイツがまたもTD及び2点コンバージョンを決めてこのゲーム初のリードを奪う。しかしメキシコもめげずに折り返しのドライブでFGを取って同点。残り時間は8分強。こりゃ面白い。
 play-by-playを見るとここに至る途中でもターンオーバーあり、ドイツによるFGブロックありと、なかなか燃える展開だったようだ。同点になった後もかなり激しい攻防が繰り広げられたようだが、ドイツにとって痛かったのはインターセプトで奪った自陣42ヤードという絶好のポジションからの攻撃が3 and outになってしまったこと。逆にメキシコは60ヤードのパントリターンという大チャンスからきっちりTDを決め、この熱戦に終止符を打った。
 トータルオフェンスヤードはドイツ243、メキシコ235とほぼ互角。FD数にいたってはドイツ(16)の方がメキシコ(11)より多かった。これだけ拮抗した試合だと結果に大きく影響するのはターンオーバーかSTなんだが、そのどちらでもドイツはメキシコに負けている。被インターセプト数はドイツ2、メキシコ1。そして平均ドライブ開始位置は驚くことにメキシコ49に対してドイツは19。あ、ダメだこりゃ。むしろこの状態でよくここまで食い下がったと見るべきだろう。
 平均パントヤードでドイツはメキシコに7ヤード負けており、キックオフでは8ヤード負けている。もっと酷いのはキックオフリターンで、ドイツが平均13.5ヤードしかないのにメキシコは39.3ヤード。これらのデータが拮抗していたとしてもオフェンス能力を見る限り試合は五分五分ってとこだっただろうが、結局はSTの差がゲームを決めたと見ていいだろうな。
 それにしても予想よりドイツが強かったというかメキシコが弱かったと見るべきか。日本は上手くグループ優勝できれば米国と、グループ2位ならメキシコと当たることになる訳だが、メキシコが弱いとすればこれは歓迎できる。
 
 日本が登場するのは現地9日の試合から。IFAFのサイト"http://www.ifaf.org/"によればオフィシャルストリーミングを予定しているそうだが、urlなどはまだ不明。見るとなぜかグループBの試合ばかりが予定に入っている。初戦はオーストリア(地元枠での出場)であり、これはまあ問題ないだろう。11日のフランス戦もさして不安はない。最大のヤマは何と言っても13日のカナダ戦。いずれも現地午後3時(日本時間は多分午後10時)開始だ。
 なお、上に紹介したゲームスタッツではロースターに選手のポジションが載っていない。そのへんを調べるにはこちら"http://www.ifaf.org/articles/view/755/L2FydGljbGVzL2ZlYXR1cmVk"やこちら"http://www.ifaf.org/articles/view/740/L2FydGljbGVzL2ZlYXR1cmVk"、そしてなぜかカナダのロースターはこっち"http://www.footballcanada.com/International/2011MensNationalTeam/2011TeamCanadaRoster/tabid/250/language/en-CA/Default.aspx"しか見つけられなかった。もうちょい分かり易くまとめてほしいもんだ。
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