NFL week3

 NFLは第3週が終了。我がNew Englandはあっさり敗北した。パスディフェンスにビッグプレイが欠けていると指摘したらやっぱり今回もインターセプトなし。絶不調のずんどこに沈んでいたPlummerに復活のきっかけを与えたような気がする。ランディフェンスもうまく機能せず。トータル144ヤード、平均4.2ヤード走られ、きっちりボールコントロールされた。
 特に前半の展開を見ると、Denverのオフェンスにうまくやられた印象が強い。前半のDenverのランは15回(New Englandは14回)だが、このうち10ヤード超のゲインを許したのが実に3回(New Englandはゼロ)もあった。また、Denverのショートパス成功9回のうち5回が10ヤード超(New Englandは10回中3回)。ランや短いゾーンのパスが止まらず、ディフェンスが前がかりになったところで前半終了間際にズドンと長いのをやられた印象だ。
 後半はNew Englandのディフェンスが少しでも早く相手を止めようと一段と前がかりになったのを見透かしたように10回のパスのうち4回をディープに放り込み、2度目のパスTDにつなげられた。2試合で4つのインターセプトを喰らっていたPlummerだが、New Englandディフェンスのビッグプレイ欠乏症は彼の不調すら凌駕していたようだ。
 しかしながらディフェンスはまだいい。結局17失点に抑えたのだから責められる筋合いはない。問題はオフェンス。特に過去2試合の好調ぶりが嘘のようにダメになったランオフェンスだ。前半のランプレイ14回のうち4ヤード以上のゲインはたった3回(Denverは8回)。リードを許した後半になるとそもそもランプレイの回数自体が減少していった。
 その影響を受けたと見られるのがBradyのディープへのパス。前半は5回投げて2回成功とそう悪くなかったディープパスが、後半は8回投げて全部失敗と惨憺たる有様に。ランが出ないと見切ったDenverのディフェンスがディープを分厚くケアした可能性がある。この日のBradyはショートパスの成功率が69%だったのに対し、ディープパスは15%にとどまった。
 ランを押さえ込まれた状態のうえに追いかける展開となればとにかくパスしかないのは確か。しかしこの日はどのレシーバーもディープでは寄与しなかった。Grahamを除いてみなショートでは66%以上のレシーブ率をたたき出したものの、ロングではWatsonとCaldwellが1/4、BrownとGabrielは0/2と全然活躍できず。彼らが劣勢を跳ね返せるだけの人材ではないことを図らずも証明してしまった。
 そもそもBuffaloやJetsといったさして強くもないチーム相手に1TD超の差をつけて勝利できなかったあたりに、このチームの実力が現れているのかもしれない。以前にも書いた通り、本当に強いチームは相手に大差を付けて勝つものである。New Englandにはそれができていなかった。要するに今のNew Englandは強くないチームなのであろう。
 ちなみに第3週終了時で9点差以上つけて勝った回数が最も多いチームはSan Diego、Seattle、Philadelphia、Cincinnati、Chicago、Baltimore、Atlantaの各2回。見て分かる通り、AFC東のチームだけが見あたらない。やはりこの地区は今年もレベルが低そうだ。

 他チームを見るとNew Orleansが久しぶりに地元に戻って完勝。Tampa BayのSimmsがruptured spleen(脾臓破裂)で試合後に緊急手術を受けた。Bledsoeの肺の内出血の時も思ったが、内臓にダメージを喰らってもプレイを続けるのだからこいつらの神経はどうなっているのだろう。何にせよ命には別状なかったようで何より。でも回復には6-8週間かかるらしい。
 SeattleのAlexanderもケガ。こちらは左足にひびが入ったそうだ。早速言われているのが「マッデンの呪い」と「スーパーボウルで負けたチームの呪い」。一方、Football Outsiders"http://www.footballoutsiders.com/"ではシーズン370キャリーの呪いも話題に上っている。プレイオフも含めると彼は430キャリーもしている。やはりRBの足は消耗品のようだ。

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