ジョミニ本

 ジョミニのHistoire critique et militaire des campagnes de la Révolution, Tome Premier"http://books.google.com/books?id=cZ8FAAAAQAAJ"を日本語訳した。無理をしても続かないので1日1ページのペースで翻訳してみたのだが、このくらいの頻度なら結構できるもんだ。改めて日々の積み重ねの重要さを思い知らされる結果となった。
 もっともこの第一巻では革命戦争そのものについてはまったく触れていない。あくまでフランス革命にいたる前史が中心で、話は革命の1世紀も前から始まるくらいだから、前置きがやたらと長い挨拶みたいなもんだ。歴史そのものだけでなく、ジョミニの史観が入っていたりするので、彼の思想に興味がある人には面白いかもしれないが、私にとってはいささか退屈な翻訳作業だった。
 それでも本文の方はそれほど苦痛ではなかった。厳しかったのは外交文書だとか議会でのブリッソーなどの発言を採録している付録部分。外交文書はとにかく回りくどい悪文(官僚の文章がひどいのは洋の東西を問わない共通現象のようだ)だし、議会の発言は要するに口語なので翻訳が面倒。特に機械翻訳で英訳したうえで日本語に訳す私のやり方だと、細かいニュアンスに頼る口語は扱いが難しくなる。
 前後1世紀にわたる時期をカバーしているため、固有名詞や歴史用語で困惑することもたびたびあった。おまけにジョミニや同時代の欧州人にとっては基礎教養の範疇に入る古典ギリシア関連の用語や挿話が何の説明もなく登場してくるため、難易度はさらに上昇。フランス風に変更されたギリシア人名をいきなり出されても誰の事やらすぐには判断できない。さすがにラテン語を振り回すほどスノッブではなかったようで、その辺りは助かった。
 最大の問題は、彼のこの本は全15巻に及ぶこと。次の第2巻は380ページほどあるようで、現在のペースでいくと翻訳が終わるのは1年ほど後になる。まして最終巻になるとずっとずっと先の話。まあ無理せずゆっくりやるとしよう。どうせ1年なんてあっという間だ。
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